「かずら」
子供の頃はむしろ髪の毛が多すぎて、すいているくらいだった。
ハゲというのはカトちゃんのコントのネタくらいにしか思っていなかった…そう、最初は誰もがハゲは自分と関係ないどこかの星の人の話だと思っていたはずだ。
しかし、年齢と共に髪の毛は薄くなっている。
前ハゲならまだしも、後頭部のハゲは指摘されるまでわからない。
「あのハゲ」と言われても自分のことだとわかった時のショックは大きい。
風呂で大量に抜けている髪の毛を見て、自分の家の風呂はプルトニウムで沸かしているのではないかと思ってしまうくらいだ。
この映画はハゲの問題を真っ向勝負で取り扱っている。
若ハゲに悩む男が、東京への転勤を機にカツラデヴューをするのだが、実はカツラというのは意外に高くて、思うようなものがない。
しかし、安くて早いカツラの店を見つけ、転勤1日目を無事に過ごす。
そして、新しい職場で、一緒に仕事をする女性といい感じになりつつあるのだが、彼女はカツラということは当然知らないし、告白したらせっかくの関係が壊れるかもしれない。
だからといっていつまでも隠せるわけでもないし、どうすればいいんだ~!…という話。
もちろん、頭がはげてても気にしないという人もいるかもしれないが、世の半分以上は気にするし、何と言っても本人が一番気になってしまう。
この映画は、頭の毛が不自由な人には笑えないものがるのだが、小さなカツラメーカーの男が不気味で、要所でのピンチにはかけつけてくれるという設定が笑えるため、ハゲそのものを笑う展開になっていないのが救いだ。
意外にも面白く、当然、世の中の頭の毛が不自由な人を敵に回さないための展開になるのはお約束だが、アメリカのコメディっぽい王道なのは良いと思う。
出演は人気お笑いコンビのさまぁ~ず。
共演は「仮面ライダー響鬼」の姫でお馴染み、微妙な美人の芦名星(B83-W58-H87)。
監督は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の塚本連平。
もちろん、この映画を観て、元気づけられる人はいるかもしれないが、世の中の扱いが変わるわけではない。
生きている間にハゲとガンの特効薬はできればいいんだけど、無理だろうなあ。
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