「渇き」
重病患者を救えず無力感を感じて、アフリカの研究所で殺人ウイルスワクチンの実験台に自ら志願して死亡した神父だが、正体不明の血液を輸血されて復活!
輸血によりヴァンパイアになってしまったのだ。
そんな彼が幼なじみと再会し、その妻とお互い心惹かれていく…。
ここ最近、ヴァンパイア物の公開が目白押しで、それだけ吸血鬼のキャラが立ちまくっていて創作しやすいのだろう。
確かに小豆洗いとかでは話の膨らませるのが難しい。
この映画もまたもやヴァンパイア物かと思ってあまり期待していなかったのだが、意外に面白い!
神父なのにヴァンパイアになって、神父なのに人妻と愛し合う。
これだけ聞くとギャグにしか思えないのだが、喜劇と悲劇は表裏一体とはよくいったもので、適度なユーモアを交えつつも、人間の悲しさを描き、さらにはお色気や暴力シーンも入っている一粒で二度以上美味しい展開になっている。
ハリウッドだとヴァンパイアは強靭な肉体でちょっとやそっとでは死なないため暴力や破壊はユーモアがあるのだが、韓国の場合は加減を知らないので見ていて痛々しいものがあり、こんなところに文化の違いを感じたりする。
主演は、「殺人の追憶」「グエムル -漢江怪物-」のソン・ガンホ。
しかし、何より人妻役のキム・オクビンが良い。
最初は生活に疲れた感じでそれはそれでいい感じなのだが、途中で変貌してからの美しさが凄まじく、ある年代の人にはわかるのだが、80年代後半から90年代前半の美人タレントといわれるのが、あんな感じなんだよなあ。
監督は「オールド・ボーイ」や「親切なクムジャさん」のパク・チャヌク。
ちょっと上映時間が長いが、自分的にはキム・オクビンの美しさに満足したからいいや。
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