「モリエール 恋こそ喜劇」
モリエールって洗剤じゃないのか?と考えている人が多いと思うが、それはアリエールだから、念のため。
17世紀のフランスを代表する劇作家モリエールの若き日の無名時代に、彼の経歴の空白期間とされる数ヵ月間の出来事を描いたもので、その時に名作誕生のきっかけがあったという設定の元に話を膨らませている。
「アマデウス」でもそうだが、史実の隙間を想像を膨らませていかに帳尻を合わせるかが、歴史物の醍醐味だ。
要はそこに至るまでをもっともらしく描けているかで説得力が増すというもの。
その意味では、ダース・ヴェイダーの誕生までを描くスター・ウォーズのエピソード1~3は、あまりうまくなかったというか、無理無理帳尻を合わせたみたいで残念。
いや、まあダース・ヴェイダーは実在の人物でも何でもないので比べても仕方ないんだけどね。
自分はモリエールという人物が何をした人か、この映画を観るまで全く知らなかったのだが、知らなくても十分面白い。
何しろ、喜劇としても、人間ドラマとしてもきちんと成り立った話だからだ。
モリエールの経験が後の作品に繋がっているという設定で、帳尻の合わせ方が大変うまく、最後はちょっとホロリとさせるのも良し!
主演は、ロマン・デュリス。
監督はローラン・ティラール。
相変わらず、知らない人ばっかですいません。
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