「プリンセスと魔法のキス」
今更「カエルの王子様」をアニメにしてどうするんだ?
それに今の風潮だからの黒人女性がヒロインって安直すぎるだろ?
予告編を見てそう思っていたのだが、実はそれが巧妙なミスリードだとは!
1920年代のニューオーリンズに生まれた労働階級の黒人女性が、呪いでカエルにされた王子と出会ったことにより繰り広げる大冒険!
そう、実は単純に御伽話をアニメ化したわけではなく、相当アレンジしているのだ。
予告での黒人の王女は仮装パーティーだったという設定。
ヒロインも自分の店を持つ夢を実現するために働く自立した女性で、一方の王子様は、遊び好きで何も出来ない困った奴なのだ。
今までのディズニーアニメだと、王子様と知り合って結婚していつまでも幸せに暮らしました…という王道のパターンだったが、今回は今までと逆で男に頼らないのが面白い。
それでいて、仕事・結婚という女性の永遠のテーマをうまく盛り込んでいる。
正直、ディズニーアニメでここまで奥が深い話だとは思わなかった。
ヒロインが魔術師に誘惑される時の父親の話や「星」の話には真剣泣けた。
もちろん、歌ったり踊ったりというお約束はいつも通りだが、今回はニューオリンズの話なのでジャズやゴスペルというのも工夫が感じられる。
また3DCGアニメが当たり前になっているのに、あえての手描きアニメの手法を復活させたのは逆に新鮮だ。
滑らかなカエルの動きを見て、この技術であれば「ふしぎなメルモ」のトトオちゃんがもっと良くなるかもと思う人…なんか絶対にいないって(笑)
しかし最大の驚きは、女性の胸の谷間の線が描かれていたことで、とうとうディズニーも新しい領域に突入したと言えよう。
次の段階である乳揺れがディズニーアニメで見ることができるのも遠い未来ではないかもしれない。
同じ時期に「ケロロ軍曹」が公開され、カエル対決になってしまったが、ディズニーの勝ちかな。
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T-JOY 大泉 原題:The Princess and the Frog アメリカ映画 監督:ジョン・マスカー ロン・クレメンツ 脚本:ロブ・エドワーズ ジョン・マスカー ロン・クレメンツ 声の出演:アニカ・ノニ・ローズ他 音楽:ランディ・ニューマン 製作総指揮:ジョン・ラセター http://... [続きを読む]
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