「奴隷船」
基本的にエロ映画やエロビデオの女優の活躍する時期は極めて短く、熟女という概念も30~35歳だ。
熟女という言葉が出てきたのは、自分が思う限りでは1982年に五月みどり(B88-W63-H90)が「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」に出演した時で、当時のテレビは規制が緩かったので、「トゥナイト」で特集をしており、いたいけなボンクラ高校生や中学生が「11PM」とサッピングしながら見ていたはずだ。
その時の五月みどりの年齢は42歳であり、今の熟女の概念より遥かに年上だ。
そう考えると今のAV女優の活躍を時期は短い。
しかし、中には20年以上の活躍をしている人もいるわけで、自分が驚いたのは菊地えり(B94-W60-H86)の新作が出ていることだった。
菊地えりといえば元祖巨乳女優であり、そのロリ顔と豊満な肢体にファンも多かったのだが、それは1980年代の話なので、単純に計算しても44歳は越えており、若い人にとっては自分の母親の裸を見るような感じになってしまう。
ところが菊地えりなんかまだ若い方で、愛染恭子(B83-W60-H85)がまだ現役というのには驚きだ。
「白日夢」で話題になっていたのが1981年ということを考えると、何かえらいことになってしまっている。
そういえば彼女は菊地えりとも共演しているわけで、間違いなく80年代の一線を走ってきている。
「奴隷船」は愛染恭子の女優引退記念作品だそうな。
そうなるとやっぱり見ないわけにはいかない。
彼女の引退=自分の青春時代の終わりといっても過言ではないだろう。
話はSM作家・団鬼六の同名短編小説を原作に、老舗温泉旅館の美しい女将の堕落していく様子を描いたものだ。
奴隷船というのは、SMマニアの愛人のオークションを行う東京湾に浮かぶ屋形船のことで、マジに労働力として連れてこられる人の輸送手段のことではない。
久しぶりの愛染恭子は、年相応というか、当然「白日夢」の頃よりも老けているのだが、それが逆に熟した年増の色気が出ている。
今のエロビデオを見慣れていると物凄く緩く実用性はないのだが、昔の日活や新東宝のエロ映画ってこんなもんだったよなあ。
正直、自分はSMに興味がないし、話も微妙なのだが、共演の那波隆史が、やたらとキャラが立ちまくっていて面白く、彼の存在があってこそ映画としての面白しさがあったかもしれない。
しかしメインは愛染恭子であり、やっぱり最後は正に引退に相応しい終わり方で、ちょっとうるっときてしまった。
さよなら、ありがとう、愛染恭子。
だけど、しばらくして復活する可能性は大きい(笑)
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