「シャネル&ストラヴィンスキー」
この1年はシャネル生誕100年ということで、3本の映画が公開だが、その最後を飾るのが、この映画だ。
香水「No.5」の誕生には、シャネルとストラヴィンスキーの秘めた愛憎劇があった…という話でどこまで本当の話かわからないが、興味深い。
ところが、3本の映画の中では一番つまらない。
「ドーベルマン」のヤン・クーネンが監督なので、スタイリッシュな映像でガンガン見せていくものだと思っていたら、極めてオーソドックスな展開だった。
確かに「No.5」の誕生秘話は面白いのだけど、ストラヴィンスキーとのドロドロとした関係はメインなのに物凄く退屈だ。
最初、ストラヴィンスキーの自作「春の祭典」がボロクソに酷評されるが、自分も見ていてきつかったので、ここでテンション下がりまくり!
ひとつ屋根の下で住むことになったシャネルとストラヴィンスキーが激しい恋に落ちるのはわかるのだが、禁断の恋の危うさみたいなものが描けていないのだ。
それに、自分としては、シャネルがお針子から世界的なデザイナーになるまでのどてらい男のような立身出世物を期待してしまうので、この映画のような恋愛中心では物足りないのだ。
出演はシャネル役はアナ・ムグラリスで、シャネルの広告モデルでもあるそうで、まあシャネルが全面協力なので当然の起用だろう。
ストラヴィンスキー役はマッツ・ミケルセン。
「007/カジノロワイヤル」で目から地を出していたル・シッフルと雰囲気が全く違う。(当たり前か)
3本のシャネル映画の中ではアメリカの「ココ・シャネル」が一番面白かったかな。
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