「涼宮ハルヒの消失」
昔は1日1冊ペースで小説を読んでいたが、ここ最近は1冊読むのにもとてつもなく時間がかかってしまう。
しかし、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」はおそらくここ最近では最短時間で読み切ってしまった。
スニーカー大賞で大賞も分かる気がする。
とにかく面白い。
自分はライトノベルはあまり好きではないのだが、この小説はテンポが良く、SFとしての設定のうまさに驚いた。
宇宙人や未来人、超能力者などどれか一つでも十分話が成り立つのに、それらの要素が無理なく取り入れられ、それでいて基本は学園青春物という構成のうまさ!。
また属性のツボをおさえた登場人物の配置が面白く、高校が舞台だから大人のお色気キャラは出なくて当たり前かと思いきや、大人版ミクルちゃんの設定には正直やられた。
そうか、その方法があったかと感心した。
当然、TVアニメだって観るに決まっているが、これも大変面白い。
もっともエンドレスエイトがかなりぶち壊してくれるのだが…。
そして誰もが待ち望んだ劇場版!
初日に劇場に行ったらその日の分は既に完売。
映画で完売を拝めるのは、ほとんどアニメだけだということを改めて実感した。
話は、ハルヒがいなくて、何となく違う世界を元にもどそうとする奔走するキョンを描いている。
クリスマスまでの数日前を繰り返すので、またエンドレスエイト状態かとびくびくしたが、そんなことはなく、むしろ163分という長い上映時間を全く感じさせない展開になっている。
今回はハルヒよりも長門が中心の話となっており、いつも無表情の彼女の違う表情を見ることができただけでも劇場版の価値は十分あるだろう。
もちろん、話も良くできていて、確かに小説やアニメを知らないとわかりにくいところもあるが、脳内補完で理解できてしまうので問題なし。
それに全編に渡るキョンのナレーションは小説を読んでいるよな感じで、原作ファンにも効果的だ。
これは中の人の杉田智和の功績が大きい。
大変満足な映画化だが、エンドロールは「ハレハレユカイ」で踊ってほしかったなあ。
だってオープニングで「冒険でしょでしょ」だからエンドも期待することない?
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