「ラブリーボーン」
予告編の「私はスージー・サーモン。お魚みたいな名前でしょ」のセリフが頭に残ってしまう。
おそらく日本だと、タイコ、イクラ、タラオ、カツオ、マスオみたいな感じなのだろう。
14歳で近所の殺人鬼に殺された少女の話で、予告編を見ると「ゴースト/ニューヨークの幻」みたいに、幽霊になって事件を解決する話かなあと思い込んでいたら、全く違った。
時には霊感の強そうな人が彼女の気配をぼんやり感じているのだが、それだけで彼女のイタコ的な役割をしているわけではい。
つまり至極当たり前のことあのだが基本的に死んだら何もできないのだ。
ここで最後は殺人鬼を殺して恨みをはらすみたいなものを期待すると超肩透かしだ。
この映画は愛する人を失った残された人達がいかに再生していくかを描くのがメインであり、主人公のスージー・サーモンさえも実は立ち直りつつある人々を見守る狂言回し的な存在にしかすぎないのだ。
ところが「ロード・オブ・ザ・リング」や「キングコング」など大作三昧の監督ピーター・ジャクソンと製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグだとVFXテンコ盛りの物凄い娯楽作品だとイメージしてしまう。
確かに死後の世界の映像は凄い。
しかし、それはあくまで心象風景であり彼女のイメージでしかない。
何故なら、あの世界にはルールなどが明確に提示されていないからだ。
基本はあくまで、娘を亡くした家庭の再生への道程なのだ。
そうわかっていても、この映画はすっきりしたものはなく、特に殺人鬼についても煮え切らないものがあるのだがある。
せめて…と思う反面実際はこんなものなのかもしれない。
主演のシアーシャ・ローナンはかわいいけど、自分は妹のがっちりした体型の方が好きだ。
父親役をず~っとケヴィン・ベーコンだと思っていたら、マーク・ウォールバーグだった。(笑)
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(原題:THE LOVELY BONES)
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