「キャピタリズム マネーは踊る」
アメリカでは、住宅市場が大暴落して住宅ローン延滞のため、自宅を差し押さえられて路頭に迷う人々が続出!
しかし、一方では、その原因である投資銀行や保険会社は税金で救われている。
一体何故?
アポなし、突撃取材 でお馴染みマイケル・ムーアの最新ドキュメンタリーは経済問題だ。
銃社会や医療問題に比べて、経済問題は大きすぎて展開が速すぎるし、絶対的な悪が存在しないので歯切れが悪い。
投資銀行や保険会社は悪者っぽいが、やり方の問題で絶対的な悪者というわけでもない。
もしなれるのなら巨大金融機関側の人間になりたいと思ってしまうのだ。
今回はイメージ映像を駆使しているが、やっぱりガンガン現場での突撃取材をしてほしいものの、有名人になりすぎて出入り禁止になっているので、ちょっと歯切れが悪い。
アメリカといえば世界で最も充実した国に見えるが、意外にシステム的には片手落ちなところがあるのには驚きだ。
映画を観ていると、現在までの状況と原因がよくわかるようになっていく。
なるほどなあ。
で?
どうしたらいいの?
結局、マイケル・ムーアは問題提起しているだけで答えは用意されていない。
まあ答えがわかっていたら映画は成立しない。
何しろ、彼の映画は「電波少年」というより、結論を出さない「朝まで生テレビ」に近いのだから。
あと、上映時間長いかな。
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マイケル・ムーア監督、127分 、 2010年1月9日公開、2009年、アメリカ
(原題:CAPITALISM: A LOVE STORY)
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