「彼岸島」
行方不明の兄を探して彼岸島へやって来た高校生の弟とその仲間たちが、吸血鬼と化した住人たちと大バトル!
「週刊ヤングマガジン」の松本光司の漫画を日韓合作で映画化。
「ヤンマガ」って「ビーバップ」を皮切りに何だかんだ映画化している漫画って多いんだよなあ。
ホラー映画化と思いきや、実はアクション映画だった。
もっというと吸血鬼+日韓合作なので、どうしても「ラスト・ブラッド」を思わせるものがあり、そういえばこの映画も日本刀アクションがある。
飽きさせないように頑張っているのだけど、根本的なところが適当なのが残念。
主人公が彼岸島に行くのは兄を探すためという理由はあるとしても、仲間は全く関係ないわけで、命もかかっているのに、それでもいく理由付けがされていないし、彼らがそれぞれの持っていった弓やら金属バットが全く役に立っていない肩透かしっぷり。
途中で出てくる怪物もエイリアンのパチモンみたいで、さらにいかにもCGで作りましたみたいなカクカクした動きが悲しい。
そもそもこの怪物も物凄く唐突感があるのだが、これは原作だと理由付けがあるのに、映画では一切触れていない。
そのため、知らない人が観ると、ご都合主義の何でもありに思えてしまうのだ。
主人公が、安直に覚醒してしまうのも、そこに至るまでのもっともらしい説明がないので、無理無理に思えてしまう。
盛り沢山の内容なのに説明が不十分であり、勢いでいくには上映時間が長すぎるのだ。
それでも日本刀のアクションは様式美優先なので、これはこれでOKだと思う。
主演は「エリートヤンキー三郎」に引き続き、すっかり「ヤンマガ」映画でづいている石黒英雄。
共演に渡辺大、水川あさみ(B82-W58-H84)、山本耕史。
水川は主人公を島に連れて行く謎の美女役で、不良グループから追いかけらている主人公を匿うためにラブホに入って、いきなりシャワーを浴びてバスタオル姿で出てくるのだが全くもって必然性がなく、まあ「銀河鉄道999」のメーテルもそうだったのでお約束なのか?
しかし、水川も美人なのにど~も華がないんよね。
山本耕史の怪演ぶりは、この映画の唯一の救いかも。
監督は「火山高」や「オオカミの誘惑」のキム・テギュン。
ラストは続編の含みを持たせているが、基本が密室状態の島での吸血鬼相手のバトルなので、続編やらスピンオフがどんどん作られていくんだろうなあ。
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