「サロゲート」
出演作の半分以上がオポンチ映画で、その髪形が最大のVFXと言われているニコラス・ケイジ。
そんな彼の地位を狙うのは、ハゲは否定しないものの、出演作が金のかかったトホホ映画ばかりのブルース・ウィリスだろう。
そんな彼の最新作は、人間がサロゲートと言われるそれぞれの身代わりロボットに日常生活の一切を任せるようになった近未来社会を舞台に、FBI捜査官が殺人事件を捜査していくうちに巨大な陰謀を知るSFサスペンスだ。
え、それって「アバター」じゃない?というツッコミは映画ファンなら誰しもするだろうが、もはやSFのテンプレートになってしまったので言うだけ野暮だろう。
最初、頭が金髪のふさふさの若いブルース・ウィリスが出てくるのだが、すぐに彼とは気づかなかった。
実はそれがサロゲートで、本物の彼はいつも通りハゲだった。
あ~だけど、本当は髪の毛があった方がいいんだというハゲの悲哀が出ていて少し泣けた。
しかし、へたしたら見所はそれだけかもしれない。
というのも、ツッコミ所が満載で、そもそも身体障害者ならまだしも、それ以外の人がこのシステムを四六時中使っているとは思えないし、生身の人間の安全性とか、色々考えるとちょっと無理がありすぎで、これだったら限定された施設の中だけとかの方がもっともらしさが出るし、もっと話が膨らむのではないかと考えてしまう。
そう考えると「攻殻機動隊」の世界ってうまくできていることを改めて認識した。
どちらかといえばSFというよりファンタジーと考えるのが正しいのかもしれない。
監督は「ターミネーター3」のジョナサン・モストウ。
そういえば、女性のサロゲートがぴょんぴょん飛んでいるが「T3」の女ターミネーターを思わせる。
タイトルを聞いて聖子ちゃんの世界進出(と言われていた)「サロゲートマザー」を思い出した。
個人的にはサロゲートのシステムは使いたいなあと思うよ、いやマジで。
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「サロゲート」★★★
ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク主演
ジョナサン・モストウ 監督、89分 、 2010年1月22日 公開、2009年、アメリカ
(原題:SURROGATES)
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