「狼の死刑宣告」
目の前で長男が殺されてしった理由が、ギャングに加入するための度胸試しというトホホな理由で、裁判もせいぜい刑務所に5年、へたしたら無罪方面になってしまう。
そんなわけで、お父さんが自らの手で犯人への復讐を果たすが、その男はギャングのボスの弟で、今度は彼らお父さんの家族を狙う。
復讐の復讐は復讐を呼ぶという永遠のループ状態で、戦争状態に突入する…。
理不尽に子供を殺されたお父さんの話といえば、ここ最近は「さまよう刃」があったが、あれを見て煮え切らないものを感じた人は、この映画を観るべきだろう。
やっぱり、罪を憎んで人を憎まずとか言っている場合じゃないでしょ。
罪を犯した者には、同じ以上の目に遭っていただかないとね。
自警映画はチャールズ・ブロンソン主演のシリーズでお馴染みだが、この映画は監督が「SAW」シリーズの生みの親ジェームズ・ワンだからなのか、妙に怖くてドキドキするところがあるホラーっぽいところもあるので、観ていて力が入ってしまう。
最後の銃撃戦は迫力満点でこれだけでも一見の価値あり!
それでいて、普通のお父さんが復讐によって変貌していくのが妙にリアルだったりする。
これは演じているケヴィン・ベーコンの熱演によるものが大きい。
もっとも彼の顔はどう考えても悪者なんだけどね。
最近の彼の出演作はキワ物映画が多かったが、これは比較的普通だろう。
警察がちょっと無能すぎる描き方だが、まあそこは物語を盛り上げるためとして軽く流すことにする。
それよりも全編にちりばめられている往年の映画のオマージュが心憎い。
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監督 ジェームズ・ワン 主演 ケヴィン・ベーコン 2007年 アメリカ映画 106分 アクション 採点★★ 「あんまり怒らなさそう」「すぐ怒りそう」と、両極端な印象を他人に与えてるらしいたおです。実際は、短気です。筋金入りです。で、こうも短気だと日々腹が立つことも多いん..... [続きを読む]
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