「SOUL RED 松田優作」
ここ最近はマイケル・ジャクソンの映画は言うに及ばず、ドキュメンタリー映画が普通のシネコンでも公開されている。
一昔前だとドキュメンタリーといえば、大都市かどこかのホールで1回だけ上映というのが定番だったことを考えれば、良い時代になったなと思うが、基本的にシネコンで公開されるのは誰でも知っている有名人がテーマの場合が多い。
この映画も若くして亡くなった松田優作を関係者のインタヴューを交えてその実像と魅力に改めて迫るドキュメンタリー映画だ。
正直、お亡くなりになった人を過剰に祭り上げるのは好きではない。
特に手塚治虫先生なんか、あまりにも過剰な持ち上げ方だ。
松田優作は確かに個性的ではあるが、生前は監督交代劇などで顰蹙を買っていた時代もある。
もちろん、そこらへんは諸事情があるのかもしれないが、関係者が生きている間は無理であり、そういう暗の部分も含めて描くことができるのは遥か先のことなんだろうなあ。
この映画は松田優作の入門編みたいな感じで、知っている人には若干物足りないところもあるのだが、1970年代後半のハードボイルド系の懐かしい映画の一部を観ることができたのは嬉しい限り。
「蘇える金狼」を見て、風吹ジュンの裸を見たくて「プレイボーイ」をどきどきしながら立ち読みしたことを思い出す人も多いはず。
インタヴューされているのは、浅野忠信、香川照之、宮藤官九郎、仲村トオル、松田龍平、松田翔太、アンディ・ガルシア、それに丸山昇一、森田芳光など。
香川照之が松田優作と共演していたことに驚いた。
クドカンのインタヴューは必要がないかな。
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