「2012」
2012年、大津波や大噴火など、あらゆる天変地異が世界中で発生、次々と地球を呑み込んでいく…。
古代マヤ人が記したマヤ暦は、2012年12月21日に、時の終末を記しているという「少年マガジン」のMMRのようなネタで作り上げたディザスターパニック映画。
監督は当然この手の映画御用達のローランド・エメリッヒ。
さすがはエメやん、相変わらずVFXが凄いが、人間ドラマはまるで描けていない。
人類愛を掲げているようが、登場人物全てが独りよがりで、誰一人共感できないのが凄い。
避難せずに残る大統領って実は職務放棄にしか見えないし、沢山の人を窮地に落し入れた家族が、自らそれを解決して英雄扱いとか、大統領付きの科学者が個室をもらって、「10人は入ることができる」と怒っていて、違うシーンでは愛する人とその部屋でよろしくやっている。
話は突っ込みどころ満載なのだが、基本的に天変地異を見せるのが目的の映画なので、それ以外は本当にどうでもいいのだろう。
例えるならエロビデオのドラマ部分が早送りされるのと同じようなものなのだ。
もっとも、物凄いスペクタクルシーンなのに、緊迫感がないのが残念なところで、まあこの監督の場合は毎度のことなので、あきらめている。
出演はジョン・キューザック、アマンダ・ピート、キウェテル・イジョフォーなど、ちょっと地味めな感じ。
見所が特撮だけなのに、上映時間が長く、さらに地球破壊がテンコ盛りすぎて途中で慣れてしまって食傷気味になってしまうのだ。
あと1時間短い方が色々な意味で適性でではないかと思う。
あとmixiでコラボ企画ののミクの方舟は広告であることがわかりにくく、変な霊感商法みたいだし、勘違いする人も多いんじゃないかな?(今はどうなっているか知らないが…)
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» 「2012」『にせんじゅうに』と読みます(^^;。 [シネマ親父の“日々是妄言”]
[2012] ブログ村キーワード
記事投稿日時 2009年11月10日1:09
※上映開始日を投稿日時に設定。上映開始1週間後まで固定。
“世紀末バカ映画監督”(←最大限の褒め言葉(^^;)ローランド・エメリッヒ最新作「2012」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。古代マヤ文明の予言~“2012年世界終末説”~を題材に、お約束の“超トンでも映像”が、スクリーン越しに我々を襲ってきます。しっかし、このカントク一体何回地球(人類)を滅亡の危機に直面させれば気が済むのでしょうか?
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ローランド・エメリッヒ監督、158分 、公開:2009-11-21)、アメリカ
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マヤ暦による2012年終末説を題材に、『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒが手掛けるディザスター・ムービー。地球滅亡を目の前になすすべもない人々が、巨大な自然災害から必死に逃げまどう姿を描く。偶然にも地球の危機を知ってしまうリムジン運転手に『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックがふんし、大事な家族を守るために奔走する。大地震、火山噴火、津波など最新CG技術による迫力ある映像に注目。[もっと詳しく]
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