「南極料理人」
平均気温マイナス57℃、ペンギンやあざらしどころか、ウイルスもいない南極ドームふじ基地で、総勢8名の男たちの食事を用意する料理人の話。
正に究極の単身赴任先というべき南極。
当然、コンビニもなければファミレスもなく、テレビ放送も受信できない。
1日中昼かと思えば、1日中夜だったりして、実は宇宙の次に苛酷な場所ではないかと思われるが、この映画の8人は緊迫感とはまるで皆無で、意外に楽しそう。
食べているものが豪華で美味しそう。
正直、普段の自分より良い物を食べているのには間違いない。
ラーメンとかおにぎりが本当に美味しそうなのだ。
何もないところで、楽しみといえば食べることとはいえ、これだけ充実して、自分は一銭も払わなくてもいいのはうらやましい。
映画は南極の日常生活を淡々と、ユーモアを交えて描いており、この緩さと南極の苛酷な状況の対比が大変面白い。
それでいて何げないセリフの伏線を全て回収しているのも良い。
出演は堺雅人、生瀬勝久、きたろう、豊原功補など濃い役者ばかり。
監督の沖田修一。
これがデヴュー作とは思えない安定した演出ぶりだ。
南極で暮らす彼らを見て福利厚生は大切だと真剣思った。
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「南極料理人」★★★☆
堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補主演
沖田修一監督、125分、2009年
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「海上保安庁の料理担当である西村は、
南極ドームふじ基地に派遣される。
食べることくらいしか楽しみのない観測隊員のため、
毎日毎日食事を作り続ける、
料理を作り、食べるシーンが全編の半分くらいの
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