「ポチの告白」
な、なんと上映時間195分ですよ。
たまたま「タイタニック」は当たっただけで、回転率などの見地から考えれば、上映時間は短い方がいいに決まっている。
上映時間の長い映画は暇つぶしとか遊びを越えて、もはや仕事に近いし、体力も消耗する。
いや、別に映画に時間を費やすのがいやなのでない。
休日なんか数本のハシゴをすることもあるからだ。
ただ、長時間の映画でつまらなかった場合が一番辛いのだ。
つうことで、相当迷ったあげく劇場に行ってきた。
実直な警察官が次第に警察犯罪に堕ちていく話を実例を元に描いていく。
あ~面白くて良かった。
長時間が苦にならなかった。
犬のように忠実な警官が言われるまま警察犯罪の主犯格になっていくのを描くには、これくらいの時間でじっくり見せる方法はありだと思う。
正に犬=ポチとはうまくいったもので、最後の独白は鬼気迫るものがある。
また、この映画の警察官は「良い人」が誰もいない。
すっかり国家規模のヤクザ状態になっている。
ここまで露骨な話はまずいんじゃないかと思いつつも、全く容赦ないのは逆に潔くて評価するべきかも。
しかし、ふと考えるとこの手の組織犯罪とまではいかなくても、会社のご都合主義は警察に限らずサラリーマンならやってしまいそうだ。
だから、この映画を観て、子供だったら「あんな大人にはならない」と思うかもしれないが、やさぐれた社会人だと、主人公の気持ちがわかってしまう。
まあ、これが大人にはなるということやね。
出演で野村宏伸と井上晴美(B88-W59-H88)が出ていたのが懐かしかった。 井上晴美がグラビアアイドルやってたことなんて、今の若い人はもう知らないだろうなあ。
自分は劇場まで「82分署」観にいったもんなあ。
スキンヘッドはさすがにドン引きだったけど…。
監督は高橋玄…すいません、映画に疎いのでどんな作品に関わったのかわかりません。
長時間の映画だけど、ドラマを一気に4本観るみたいな感じで観るといいかも!
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