「真夏のオリオン」
戦時中に日本人の手によって書かれた楽譜「真夏のオリオン」が何故か64年の時を越えてアメリカ人の手から届けられた。
その裏には第二次世界大戦中の日本潜水艦と米海軍駆逐艦の壮絶な攻防戦があったのだった…。
日本は敗戦国のため、戦争物は基本的に戦争完全否定で、その多くが愛する者との別れを中心とした泣かせ物になっている。
戦争は良くないことはわかった。
戦争は確かに絶対に負けられないし負けたら終わりの究極の外交だ。
ただ日本の教育は何故戦争をしなくてはいけないかその経緯を全く教えていない。
莫大な費用と労力がかかる戦争なんてやりたいわけないが、あえてやらなくてはならない状況をもっと知るべきではないか。
しかし、もうそろそろ世界大戦中に日本が敵に一矢報いるゆな話もあってもいいのではないかと思う。
この映画は珍しくお涙頂戴要素が少なく、米軍駆逐艦と日本の潜水艦の攻防戦を描いた娯楽作品だ。
潜水艦物でお馴染み、息を潜めて相手をやり過ごしたり、空気が残り何時間とか、浸水などのネタが盛り沢山で、確かに欧米の潜水艦映画の焼き直しっぽいところもあるのだが、やっと娯楽としての戦争物が出てきたことは良いと思う。
少なくとも「ローレライ」のようなトホホな感じではなく、骨太の話になっているのが良い。
玉木宏が演じる艦長が頼もしく、よくありがちな熱血バカでないのが良い。
そういえば昔は「ガンダム」ではシャアが一番かっこいいと思っていたが、社会人になるとシャアは上司には向いてなくて、やっぱりブライトが一番上司向きだよなあ…という人が多いのだが、玉木の演じる艦長は上司だったら比較的マシではないかと思う。
一応、ヒロインで北川景子(B75-W53-H81)が出てくるのだが、髪形のせいか物凄くかわいくないし反抗的な顔に見えるのは何故?(元セーラーマーズだからというのは理由になりません)
監督はベテランといえば聞こえはいいが、当たり障りなく適当に話をまとめる篠原哲雄。
今回も手堅いのだが、もう少し海の密室である潜水艦の狭さや息苦しさをうまく描いてほしかった。
監修・脚色は「ローレライ」の福井晴敏。
国産の潜水艦物としては思った以上に面白いし、少なくとも泣かせようとしている戦争映画ではないので、偏見を持たずに観るべし!





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