「ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉」
昔は外国テレビドラマが多く放送されていたのだが、これは日本のテレビ業界が自社制作をするよりも安くすむからで、今でもBSやCS等開局したチャンネルは外国テレビドラマを放送する場合が多い(それ以外はテレビショッピングね)
確かに自分も昔は外国テレビドラマを観ていることが多く、日本のドラマも嫌いではないのだが、当時は外国テレビドラマの方が面白いと思っていた。
しかし、1981年あたりから外国テレビドラマの人気に陰りが出てきた。
例えば鳴り物入りで始まった「ダラス」も視聴率的に惨敗だった。
そして、バブル景気あたりから日本のテレビ局も自社制作が増えて、外国テレビドラマの放送がめっきり減ってしまう。
テレビ東京が「マイアミ・バイス」を放送していたが、本国でヒットしていると言われているのに日本での人気はイマイチだった。
外国テレビドラマはNHKもしくは深夜に放送されることが多くなり、それさえも今や深夜アニメに侵食されているというのが現状だ。
しかし、スカパーの外国テレビドラマ専門のチャンネルができて、往年の名作から最新作まで放送されており、今は昔ほど不毛な時代ではない。
いやむしろ、最近は外国テレビドラマの方が面白いという人も少なくない。
確かにドラマというよりは映画を観ているような感じだし、さすがに輸入される作品はそれなりに吟味されているので面白いものが多い。
「HEROES」や「LOST」は日本でもそれなりに人気らしい。
そして2008年1月に米FOXチャンネルで放送されたのが「ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ」だ。
「ターミネーター2」の5年後を舞台に逃亡生活を続けるサラ・コナーと高校生の息子ジョンの話だ。
彼らを守るためにやってきたTOK715は少女型ターミネーターで、名前はキャメロン。
彼女はジョンと一緒に暮らしながら学校に通う。
未来から来た美少女型ロボットが一緒に住んで学校にも行ってくれて、強くて敵から守ってくれる…ってどこの少年誌のラブコメなんだよ(笑)
とうとうアメリカのオタク路線もここまで来たか~。
当然、コナー親子を狙うターミネーターもいるわけで、こっちはT-888、名前はクロマティ。
名前だけ聞くと野球選手に化けて金属バットが武器のイメージだが、そんな面白い設定ではなく、FBI捜査官を名乗って親子を狙う。
他にも刺客がいるし、執拗に追うFBI捜査官(本物)、ジョンの伯父さんなどが登場して話が展開していく。
ターミネーターお約束の裸で時間移動もある。
結局、どれだけがんばろうが、次々と刺客ターミネーターはやってくるし、ちょっとでも機械が残ればスカイネットはできてしまうし、永遠のループ状態!
だけど、観ていて面白く、コナー親子にタイムマシンを使わせるために、生身の人間しか時間移動できないから、30年以上前に技術者を送って相当長い年月をかけて完成させて準備する…など妙に細かい設定がツボだった。
またキャメロンの天然っぷりも面白く、綾波レイや長門有希を参考にして作ったのではないかと思ってしまう。
彼女の真の目的が何かありそうなのも興味深い。
この作品が「ターミネーター2」と「ターミネーター4」の間をつなぐ話だと聞いたので観たのだが、セカンドシーズンもあることが発覚!
しかし、日本でのリリースは2009年6月10日なので公開日までに全部観るのは不可能で、さらには「4」はこのTVシリーズと関係ないという話も聞く。
自分の努力はどうなるんだ~?と思いつつ、面白いので映画とは関係なしでも観ていくだろうなあ。
ちなみに「ターミネーター3」はなかったことになっているみたいだが、自分もそれには賛成だ。
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