「ガマの油」
シリアスからコミカルな役まで幅広い演技と、意外にどんあ映画にでも出ているようなイメージの役所広司。
自分が好きな映画俳優の一人だ。
そんな彼の記念すべき第一回監督&主演が「ガマの油」だ。
1日に何億も稼ぐ(本人曰く)デイトレーダーの息子が交通事故に遭って病院のベッドで意識不明のまま死亡。
息子の携帯電話に恋人から連絡があり、とっさに息子のふりをして彼女と親しくなるのだが…。
良い役者=良い監督になるわけではない。
この映画も面白い要素はあるのに生かしきれていない。
編集のキレが悪いせいかテンポも悪く、また余分なエピソードが多いのでダレてしまう。
例えば、熊のエピソードは間違いなくいらないし、もっといえば、この映画では最も重要と思われるガマの油売りも、何故主人公の心象シーンなのかよくわからず、実はいらないのではないかと思ってしまう。
もちろん、ガマの油売りがわからない奴はバカだと言われるかもしれないが、自分はそんなにできた人間でないので伝わってこないんよね~。
共演は小林聡美、瑛太なのだが、現役K-1ファイターの澤屋敷純一が意外にいい味を出している。
いくら携帯電話で顔が見えないからといっても恋人のそれ以外の人間なんかどこかでわかりえそうなのだが、演じている二階堂ふみ(B74-W55-H80)が、素なのか演技なのか、真剣頭悪そうなので、違う意味で説得力がある。
さらに、とてもかわいいとは思えないんだが、何故か頭に残るから困ったもんだ。
もう少しで傑作なのに真剣惜しい。
一応、ファンタジーという便利な言葉があるのだが、この映画は奇をてらいすぎて失敗なんだよなあ。
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