「消されたヘッドライン」
ドラッグ中毒の黒人少年の射殺事件と国会議員のもとで働く女性職員が地下鉄に転落して死亡。
一見関連のない2つの事件には国家的陰謀があり、それは真相を追う新聞記者にも身の危険が及ぶほどだった…。
今や金を払って毎日ゴミを運んでくると言われる新聞。
かつてはテレビ欄だけしか見ない人もEPGやネットで確認し、通勤のお供でもあったが、今や携帯電話にとって代わられている。
確かに大きな事件はテレビやネットで知ることができるし、新聞の存在意義に疑問が持たれているのも確かだ。
かつては真実を追うと言われていた新聞やテレビもそれは物語の中だけで、取り扱うのは吟味された当たり障りにのない事件だし、面白そうなことは飛びつくが、結局最後まで事件の真相を追うことはない。
極端なことを言うと、新聞もテレビも広告媒体でしかないのだ。(あくまで個人的な考え)
そんなことはわかっていても、せめて物語の中では真実を追う事件記者を応援したい。
この映画は、イギリスのTVドラマシリーズのリメイクらしいが、自分は未見のため比べたりはできない。
この映画の新聞記者も上から圧力をかけられたり、広告の出稿の話が出てくるが、へこたれず頑張っている。
派手なアクションがあったりするわけでもないが、地道に面白い。
主演のラッセル・クロウは妙にポッチャリしており、中年の悲哀が出ているのだが、あの体は…役作りだよな?(同意してくれる人いない?)
共演は、ベン・アフレック、ヘレン・ミレン。
監督は「ラストキング・オブ・スコットランド」のケヴィン・マクドナルド。
面白い映画なのに、劇場はガラガラ。
消されるのはヘッドラインではなく、上映回数になりそうなので、観ようとしている人は早めに劇場に急げ!
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「消されたヘッドライン」★★★☆
ラッセル・クロウ 、ベン・アフレック 、レイチェル・マクアダムス 、ヘレン・ミレン 主演
ケヴィン・マクドナルド 監督、2009年、127分、アメリカ、 イギリス
「大学からの親友同士、
ひとりは新聞記者に、もうひとりは議員となり
それぞれの分野で活躍していたが
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