「新宿インシデント」
自分が出演者の名前で唯一無条件で観にいくのがジャッキー・チェンの映画だ。
彼の加減を知らないアクションを見るためなら地の果てまで観にいくし、一瞬の友情出演でも見逃さない。
特に香港時代は本当にチョイ出が多く、「え、こんだけかよ」と思うこともあるが、「さすがジャッキーさん、仲間の映画にも義理堅く出てるぜ~」と、まるで「デトロイト・メタル・シティ」の狂信的なファンの状態だった。
しかし、ジャッキーも年には勝てず、ここ最近はアクションのキレが悪い。
細胞活性装置(@宇宙英雄ペリー・ローダン)はジャッキーのために必要ではないのか~!
そんなジャッキーが、アクション演技を封印しシリアス演技に挑む!
新宿・歌舞伎町を舞台に、音信不通の恋人を探し出すため日本に密入国した男がヤクザの組長や刑事と運命的に出会い、どんどんのし上がっていく姿を描いたもので、日本が舞台といっても、微妙に違和感がないわけでもないのだが、許容範囲。
共演は竹中直人、加藤雅也、ダニエル・ウー。
監督はイー・トンシン。
ジャッキーはアクションっぽいものはあるのだが、いつものアクロバティックなものではない。
シリアスな演技はまあそれなり…っちゅうか、いつもの熱い演技の延長上だ。
肝心の話は、う~ん、これが結構微妙なところで、上映時間から考えると駆け足すぎるのだが、だからといって長時間やるような話でもないわけで、基本的にVシネマのヤクザ物にありそうな話だったりする。
最後は竹中直人扮する刑事とのバディ映画になっていた。
ジャッキーが日本語を話す時は石丸博也でなかったが、DVDの吹替は彼なのか?
たまにはこんな話もいいけど、「ドラゴン・キングダム」でもまだまだ動けることを証明したので、やっぱジャッキーにはアクションをもっとやってほしいなあと思う。
最後にひょっとしてNG特集があるのかと思いきや、当然あるわけもなく、アクション物でないと意味がないことを実感した。
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» 「新宿インシデント」ジャッキーが歌舞伎町裏街を駆け回る [soramove]
「新宿インシデント」★★★☆
ジャッキー・チェン 、ダニエル・ウー 、ジェイシー・チェン主演
イー・トンシン 監督、2009年、119分、香港
「今度のジャッキーは
中国から密航し、歌舞伎町の
中国人裏社会でのしあがっていく、
そしてちゃんとアクションもあるが、
見所はなんとジャッキーが演技してる所」
傷だらけになったジャッキーの顔が
大写しになる、
ひどい仕打ちにあった仲間を前に
暴力への怒りをあらわにする。
今までだってこのくらいの演技は
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ジャッキー・チェン主演の新宿ヤクザもの。
映倫Rー15指定。
2009年制作の闇社会系サスペンス・アクション、119分もの。 [続きを読む]
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