「60歳のラブレター」
定年後は愛人と二人でベンチャー企業を共同経営をしようと考える男とその妻(専業主婦)
魚屋を経営する糖尿の夫と、彼の健康管理をする妻。
5年前に妻を亡くし娘と2人暮らしの医師と、海外小説の医療監修を依頼されて出会った翻訳家。
人生の節目を迎えた3組の夫婦(夫婦未満も含む)の生きざまを描いているが、オムニバスというわけではなく、それぞれがお互い少しずつリンクしている。
人気応募企画がヒントになっているらしいが、日本一短い母への手紙とか、この手の企画は結構多いようだ。
実はもっとつまらないかと思ったが意外に面白い。
メインであるはずの中村雅俊×原田美枝子(B88-W58-H85)の熟年離婚の話は残念ながら一番絵空事で、最後も苦笑はしてもイマイチ感動には至らない。
ただ中村も原田もなまじ若い時を知っているだけに、こんな年齢になったのには感慨深いものがある。
やはり一番良かったのはイッセー尾形×綾戸智恵(B83-W58-H83)の魚屋夫婦の話で、集団就職で大阪から出てきてバンドをやっていた旦那と結婚するまでの独白に泣けた。
タイトルにある通りラブレターが色々な形で出てくるのだが、魚屋夫婦はひねり方がうまく、妻→夫の短いながらも愛情が伝わるし、それに対しての夫→妻のビートルズの「ミッシェル」の熱唱はこの映画の最大の見所だ。
井上順×戸田恵子(B80-W60-H83)のエピソードは可もなく不可もなし。
井上順の演技を見るのは「かくし芸」のインディ・ジューンズ以来か?
監督は深川栄洋なんだけど、ごめんなさい、よくわからないです。
この手の話は泣かせるための逆算脚本が多いのだが、これは無理が比較的少ないので良し!
といいながらも、共感できるのは中年以上だろうなあ。
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