「パニッシャー:ウォー・ゾーン」
マーベルコミックの中では比較的素っ頓狂なコスプレをしていないヒーローである、パニッシャーの3度目の映画化。
ドルフ・ラングレン版はあまり面白いとは思えなかったが、2004年公開のトム・ジェーン版は思った以上に面白かった。
特にキャプテン・ハーロックのようなドクロのマークのシャツを着る理由付けをきちんとしており、やっぱりアメコミのヒーロー物の実写化はコスチュームの格好をする意味付けは必要だ。
今回は誕生編ではないのでそこらへんの理由付けはなく、パニッシャーはそんな格好をしてマフィアを殺していく自警団として地元で定着している存在だ。
話は、パニッシャーことフランク・キャッスルが犯罪組織に仕置きの最中に、誤ってFBIの囮捜査官を殺してしまう。
悩んでいるとフランクにガラス粉砕機で顔面をズタズタにされてデロリンマンのようなツギハギだらけの男が、自らをジグソウと名乗り(うまいね、どうも)、人質を取り、ニューヨーク中の悪者を集めて復讐をしようとする。
世間的には原作にかなり近いらしいので評判がいいらしいのだが、自分はあまり面白くなかった。
何故ならこの手の話は、怒りが爆発して敵をぶっ叩くのに爽快感があるのだが、今回は若干そこが弱く、一応、妻子を殺された復讐が根底にあるのものの、彼のせいでFBIの捜査官が死んでいることが足を引っ張り、感情移入をしにくくしている。
これだと、せっかくの残酷描写が生きないわけで、やっぱり憎たらしい敵が無残にやられるのがいいわけで、そこに考える余地があっては困ってしまうのだ。
それに後半は悪党達がどこかのホテルに集まり待ち伏せているので、当然、パニッシャーは彼らを次々に倒し、ジグソウのところまでいくものと思いきや、そんな期待している要素はなく、雰囲気だけのハッタリだったのにはがっかり。
あと、主人公役のレイ・スティーヴンソンが、自分が今回は初めてその存在を知ったのを差し引いても、異常に地味な感じで、あまり印象が残らない。
まあ中年親父の復讐劇なので、リアルっちゃあリアルなのかもしれないが、ど~も薄いんだよねえ。
監督は元空手の世界チャンピオンという異色の経歴を持つ女性のレクシー・アレクサンダー。
正直、いいところまでいっているのに大変惜しいのだが、続編ができたら迷わず見にいくだろうなあ。





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