「ダウト ~あるカトリック学校で~」
生徒と不適切な関係にあるのでは?と疑いをかけられた進歩的な男性聖職者と、彼を執拗なまでに追いつめていく厳格な女性校長。
果たして真実は?
フィリップ・シーモア・ホフマンVSメリル・ストリープの演技対決が最大の見所。
これはキャスティングがうまい。
何しろ、フィリップ・シーモア・ホフマンは見るからに胡散臭いので、悪いことやってそうだもん。
これにメリル・ストリープの妙に高いテンションの演技があれば、単に会話だけなのに盛り上がること間違いなし!
この二人の熱いバトルにエイミー・アダムス扮する天然系のシスターが入ることによりうまくバランスが取れている。
また、これに加えてケネディ暗殺や公民権運動の拡大など時代が変化しつつある中でのカトリック教会を舞台に、進歩的な神父と保守的な校長の思惑の違いが、見る側ににとっても色々な考えを起こさせる。
会話だけなので、寝ている人もいたが、自分は結構手に汗握ってみてしまった。
黒人生徒の母を演じるヴィオラ・デイヴィスが、出演時間は短いのに、意外に印象に残ってしまう。
アカデミーの助演女優賞にノミネートされたのもわかるような気がした。
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