「カフーを待ちわびて」
縁結びの神社で「嫁に来ないか。幸せにします」と書いたら、美人でスタイルの良い女性が自分を嫁にしてほしいと家に転がり込んできた…ってどこの少年漫画のラブコメなんだよ!?
もちろん、恋愛物は偶然が偶然を呼んで話が展開していくのは重々承知している。
それでも、そこには何かしらもっともらしい説得力はあるべきなのだが、この映画はご都合主義が目立ち過ぎて困ってしまう。
いきなり絵馬を見ただけで嫁にしてくださいという女性がやってきたら、普通ちょっと、つうか目茶苦茶ひくよ。
いくら南の小さな海の雑貨屋で、ちょっとプチニート系の青年だとしてもね。
原作小説が第1回日本ラブストーリー大賞もらっているらしいのだけど、こんな話でもらえるの?
ここ最近、携帯小説もかなりアレだけど、運命とか偶然とかいう言葉でごまかしすぎていない?
いや、おそらく小説で読むのには頭で補完するので問題ないのかもしれないが、何もかも具体化してしまう映像では、それなりに昇華しないと物凄く陳腐なものになってしまうのではないか?
自分は原作は未読だが、おそらく文章的にはそれなりに面白く筋が通っているのかもしれない。
しかし、この脚本と演出は微妙。
少なくとも小道具で手紙を使う時は、小説だと効果的だが、映像だと安易になりがちなので、それなりの工夫は必要だと思うぞ。
出演は玉山鉄二とマイコ(B82-W56-H84)。
マイコは、予告編で名前が出るまで、ず~っと麻生久美子(B80-W59-H83)だと思っていた。(意外にそう思っている人が自分の周りは多かった)
あと、妙に鼻が大きいのが気になった。
監督は中井庸友………って誰?
タイトルのカフーとは、キャプテン・フューチャーの「惑星タラスト救出せよ」に出てくる伝説の英雄だと言う人もごく稀にいるだろうけど、それはカフールなので、そこんとこよろしく!
一応、島の言葉で「果報」とか「幸せ」の意味。
南の海のまったりとした雰囲気を楽しむにはいいかもしれないが、ほとんど曇天ばかりなので、明るい太陽を期待する人にはオススメしない。。
もうそろそろ、皆で踊ったり、放言バリバリのお年寄りが出たりしている沖縄系癒し映画は食傷気味かな。
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» 『カフーを待ちわびて』 [京の昼寝〜♪]
□作品 オフィシャルサイト「カフーを待ちわびて」□監督 中井庸友 □脚本 大島里美 □原作 原田マハ□キャスト 玉山鉄二、マイコ 、尚玄、宮川大輔、白石美帆、勝地涼、瀬名波孝子、ほんこん、伊藤ゆみ、高岡早紀、沢村一樹■鑑賞日 3月1日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
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