「ウォッチメン」
世界の重大事件に関わり、人々を見守り続けてきたウォッチメンと呼ばれたスーパーヒーローたちが存在していたもうひとつのアメリカ。
ウォッチメンの一人が暗殺されたことをきっかけに、他のヒーローも次々と姿を消していく…。
アメリカでは有名なグラフィック・ノベルの映画化!
しかし、日本人には、80年代にあった時計屋を思い出している人が多いかもしれない。
♪信じる者は得をする、信じられないこの値段、ウォ~ッチマン…そう、それはウォッチメンではなく、ウォッチマンやね。(ベタネタ、すまん)
原色派手派手のアメコミのヒーローは漫画ならいいが、実際に存在すると、どう考えてもコスプレパーティーの仮想にしか見えず、もし犯罪現場に現れたら真っ先に連行されること間違いなしだ。
そのため、映像化する時は彼らの格好はスタイリッシュに、その格好を扮する意味を描かなくてはならない。
それで成功したのが「バットマン」(もちろんティム・バートンが監督の方)だったり、「スパイダーマン」だったりする。
そして、その中の頂点が「ダークナイト」であることは言うまでもない。
「ウォッチメン」は、アメコミヒーローのコスチュームの意味にも言及はしているが、それ以上に実際に存在した場合、歴史的にどうなるかをつきつめている。
タイトルバックで、ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機などに関与したもう一つの歴史をうまく描いている。
出てくるヒーローも、オリジナルだが、モデルになっているものがきちんとわかるようになっている。
しかし、この映画はそれに輪をかけてヒーローの現実の生々しさを描いており、例えばバットマンを思わせるナイトオウル2世は、すっかり中年の親父だったりする。
まあ確かに中身は人間なので年は取るだろうしね。
だからこそ親子で世襲制のヒーローもいたりするわけだ。
この映画に出てくる中ではDR.マンハッタンが最強だが、それを除くと最強はロールシャッハだと思う。
しかし、DR.マンハッタンは股間に一物をぶらさげ真っ裸で歩き回っているが、股間の物はやっぱりCGなのか?
しかし、何気にロールシャッハの模様が変わるマスクも凄いんだけどね。
一方では、警察そっちのけで好きなことをしているヒーローの自警団に批判が高まり禁止になるというのも至極もっともなこともリアルだ。
また、アメコミのヒーローは全人類のためでなく、アメリカのため限定で戦っており、ここが日本のウルトラマンや仮面ライダーと違うところだろう。
その背景には戦勝国で世界の警察のアメリカと敗戦国の日本の違いがあるのかもしれない。
今までのヒーロー物とは違う話を、かっこいい映像でガンガン見せていくのは、「300 <スリーハンドレッド>」のザック・スナイダー監督ならではなのだが、アメコミ独自の擬音をアニメで入れていた「バットマン・オリジナルムービー」に比べたら遥かに洗練されたなと感じた。
また、スタッフに相当な日本のアニメマニアがいるのか、都市が壊滅するところは「AKIRA」、火星のスマイルマークは「カウボーイビバップ」の中のエピソードを思わせるものがある。(考えすぎ?)
上映時間163分。
真剣長いし寝ている人もいたが、アメコミヒーロー物が好きな自分としては、大変面白かった。




































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