「チェンジリング」
1920年代のアメリカ。
シングルマザーの息子が行方不明になり、警察の捜査で発見されたが、それは全くの別人だった…。
同じタイトルの恐怖映画のリメイクかと思う人の多いかと思うが、全くの別物。
上映時間142分。
「ベンジャミン・バトン」といい長いよ~と思ったが、大変面白くあっと言う間だった。
実話の映画化と知らなかったので、どうなるか先が気になって手に汗握って観てしまった。
おそらくアメリカでは吉展ちゃん誘拐事件くらい有名なのかもしれない。
実話だと知って家でネットで調べたら、とんでもなく猟奇的な事件で、普通ならありえない話が事実だと知ると物凄く怖いものがある。
最初は子供の行方不明、次に出てきた別人なのに息子だと言い張る少年、明るみになる警察の腐敗など、長い上映時間とはいいながらも、構成がうまく、テンポが良くメリハリがあるのでダレることがない。
絶対的に暗い話になるはずなのに、わずかながらも救いがあるのも良い。
主演のアンジェリーナ・ジョリーは「ウォンテッド」とは全く違う雰囲気で、やっぱり役者は違うよなあと感心。
マイケル・ケリーが螢雪次朗に見えるのは自分だけではないはず。
監督はクリント・イーストウッドで、音楽もやっている。
70歳回っても、これだけエネルギッシュなのは凄い。
それ以上にマカロニウェスタンに出て、ダーティー・ハリーをやっていた人が、アカデミー監督になるとは当時誰も思わなかったはず。
しかし、これ程面白いのにアカデミーの作品賞にノミネートされないのは、「ダークナイト」といい、どんな選考基準なんだろう?
宣伝で「チェンジリンぐ~」と、エド・はるみ(B83-W59-H84←「キネマの天地」出演時)を使うようなことがなくて良かった。
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「チェンジリング」★★★☆
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「ある日、仕事から戻ると子供の姿が無く、
数ヶ月後、発見され電車でつれてこられた子供は
別人だった、主人公は自分の子供でないと
主張を続ける」
実際にあったことだという、
警察の横暴さと、偶然の不幸が
重なった事件。
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