「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版」
地上波のアニメ専門チャンネルと言われるテレビ東京(通はTXというらしい)だが、もちろんこれは最近のことではなく、20年以上前から、そんな感じてだった。
ところが、20年以上前のアニメでテレ東のアニメと言われてもピンと来ない人が多い。
それもそのはず、当時はテレ東はネット局が少なく、地方ではクロスネットや異時再送信で放送しているところが多数なので、東京以外は各作品の放送時期と放送時間が微妙に違う。
当時のテレ東のアニメの話をすると微妙に話が噛み合わないのはそのためだ。
アニメ雑誌を読んでいても「こんなアニメいつやってるんだ?」と思った地方の人も多いはず。
昔は、こんなところにも地方格差があったのだ。
1980年代は今でも語り草になるようなアニメが多く、「太陽の牙ダグラム」、「宇宙戦士バルディオス」、「伝説巨神イデオン」、「銀河旋風ブライガー」など今でも根強いファンがいる。
そして「装甲騎兵ボトムズ」もそんなアニメの中の一本だ。
1983~1984年に放送され、その後もOVAシリーズが制作されている。
今回映画化されたのは、2007~2008年にかけて発売されたOVAを再構築し、新作カットを追加したものらしいが、自分はOVAは未見。
いやそれ以前に、自分はボトムズをあまり観たことがない。
何故なら、放送当時、ビデオデッキがなかったからだ。
今でこそ1万円以下で買えるビデオデッキだが、当時はモノラルで16万円、ステレオだと20万以上、更にテープは120分で3000円。
今では百円で買える時代からは信じられない値段だった。
スカパーもなく、ネットの動画もなく、ビデオもなく、ましてや地方在住で放送時間が適当な状況は、アニメを観る環境ではないと思う。
今以上にアニメ格差が激しく、正に地方在住の人はアニメの弱者だった。
だからこそ、あの時の悔しさを拭うために、あまり観ていないTVシリーズの映画化のこの作品を観にいったわけだ。
映画の最初に久しぶりにDTSのマークを観た。
話は、ペールゼンの極秘文書が記す異能生存体の秘密を手にしようとする軍情報省次官によって、キリコたち5人の兵士が次々と過酷な戦場に送り込まれる…というもの。
20年以上前のアニメだが設定は今観でも遜色はなく、それなりに面白かった。
ボトムズはちょっとCGが浮いていた感じもするけど、物凄く気になる程でもない。
上映時間はもう少し短めが良かったかも。
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1983年より放送された同名テレビアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の劇場版。 OVA作品「ペールゼン・ファイルズ」を基に新作カットを加えて再構築し、 百年戦争末期の異能生存体のキリコの謎に迫る。百年戦争末期、レッドショルダー舞台創設者のヨラン・ペールゼンは 軍事違反..... [続きを読む]
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