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2009年2月 7日 (土)

「羅生門 デジタル完全版」

Rashomon  一般の人には羅生門といえば焼肉屋だが、映画ファンはやはり黒澤明の映画だろう。
 黒澤映画は映画館で観てこそ迫力がある。
 ときどきリヴァイバル上映されて観にいっても古いフィルムなので画質は汚いし、音声は聞き取りにくい場合が多い。
 それでも面白いので特集上映があったらせっせと観にいっていた。
 今回、「羅生門」がデジタル復元されたというので、早速上映している劇場に観にいった。
 「七人の侍」のニュープリント版が公開された時は満席状態だったので、今回も気合を入れて劇場に行ったら、客はまばらだった。
 まあ前は東宝が気合を入れて宣伝したからかもしれない。
 今回は自分が知る限りそんなに宣伝してないような感じがする。
 映画の最初に角川の名前が出てくる。
 何故、角川が黒澤映画に関係あるのかと思ったが、よくよく考えたら「羅生門」は大映映画で、角川は大映を買収していたことを思い出して納得。。
 話は今更だが、山の中で、貴族の女性と供回りの侍が山賊に襲われ、侍は死亡するのだが、山賊と貴族の女性の言い分は真っ向から対立し、霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出しても二人の言い分とは異なっていた…というもの。
 この作品で黒澤はヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞している。
 今回のお目当てはデジタル復元された画像なのだが、あまりにも美しいのに感動した。
 今まで自分が観たのは、劇中の雨より激しい雨のようなフィルム傷だった。
 それが見事に消えている。
 さらにはセリフが聞き取れる。
 確かに英語字幕が入っているので、無意識に読んでいる可能性も大きいが、基本的に黒澤映画はセリフが聞き取り辛い場合が多いので、今回の音の良さは異常で、実はこんな会話をしていたのだなと改めて知ったものも多い。
 これは凄い!
 おそらく雨とフィルム傷の違いは判別が難しいだろうし、雨音とノイズも難しいかもしれない。
 それをやりとげたことに感動!
 復元した映像で京マチ子の色気を改めて認識した。
 きちんとした形で観ると、実は相当練られた映画で、よくよく考えてみたら、登場人物の証言がそれぞれ違いがあるだけでなく、本来なら自分に都合のいい嘘をつくのが普通なのに、不利な発言をしている。
 そのあまりにも先の読めない展開や、山の中という密室状態で思った以上に躍動感があったり、羅生門の圧倒的な造形など、今更ながら、その凄さを再認識した。
 この調子で他の黒澤映画もデジタル化希望。
 近頃、リヴァイバル上映がなくなってきたと嘆いている人もいるが、DVDが普及し、ホームシアターが充実しているので当然だろう。
 ところが、ここ最近はデジタルリマスター版と称して「ゴッドファーザー」や「シェルブールの雨傘」、「アラビアのロレンス」などが公開されている。
 これが新しいリヴァイバルなのかもしれない。
 確かに古いフィルムを上映するのなら、DVDで十分だが、やはりデジタルリマスターと言われると観たくなってしまう。
 映画ファンを劇場に行かせる呪文は「デジタルリマスター」だな。

参加してます。よろしくで~す
   

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