「赤い糸」
携帯小説に感動できて、スティッチがかわいいと思えないと若いとは言えない。
そう言われたら自分は若いとは言えない。
何しろライトノベルよりも携帯小説は抵抗があるし、スティッチがかわいいとは思えない。
しかし、携帯小説は今やジャンルとして存在し支持されているし、スティッチは子供の女子高生の心をガッチリ掴んでいるので、そういう時代なんだろう。
「赤い糸」もケータイ小説が原作らしい。
話は幼い時にすでに出会っていた男女が次第に惹かれあっていくが、2人の間に隠された悲しい過去があったり、友達が飛び降りたり、いじめがあったり、大切な人が死んだり等、盛り沢山なベタな展開。
話は「恋空」で免疫ができているせいか、「恋空」に比べたらまだましなのが救い。
携帯小説は、物凄く無理なご都合主義で話が進んでいくし、学生物だと物凄く頭の悪い学校が舞台で、登場人物も頭悪そうな感じがしてならないんだけど…(笑)
正直、「恋空」のせいで三浦春馬君は凄く頭の悪い奴にしか見えず、ここ最近の「ブラッディ・マンデイ」でやっとリハビリができて普通の男子に見えてきたくらいだ。
この映画も観にいくのに時間がかかったのは、同じキャスト・スタッフによる連続ドラマも同時期に放映され、映画と連動した物語が展開しているので、とりあえず録画して観てからいこうと決めていたからだ。
ところが、このテレビ版がベタな展開に慣れるまでに時間がかかってしまい、全部観るのに相当根性がいるので時間がかかってしまった。
テレビと映画の連動は今までも色々行われているが、人気があって映画化以外は成功していない。
何故なら、映画を観るために番組を観るのは面倒臭いし、放送日が決まっている番組を観ていないのに連動する映画を金払って観るわけもなく、この段階で実は相当な無理がある。
しかし、この映画はこれから放送する内容の総集編という、普通なら今まで放送の総集編とは逆のパターンであり、結末はドラマでというある意味画期的なのである。
何しろ、ドラマをそのまま映画にしているので、予算的には安くついたのではなかろうか。
これが使い回しワンソースマルチユースってやつだね。
出演は、「シャカリキ!」に出演し、堀北真希(B78-W58-H83)のパチモンの感じがしないでもない南沢奈央(B80-W58-H85)とTV「ハチワンダイバー」の溝端淳平。
それ以外にもこれからを担いそうな若者が多数出演しているので、それを確認するのにはいいかも。
その他にも「仮面ライダー響鬼」や「キバ」でお馴染みうさん臭い役をやらせればハマリ役の松田賢二が出ているので特撮ファンはチェックだ。
実は、しょうもない話だなと思いつつも、まだセックスや妊娠など生々しいところがないのが救いと言えば救いで、時々共感できるところもある。
しかし、無理な話展開を詰め込みすぎで、ここらへんをもっと整理した脚本と演出であれば、それなりにきちんとした作品になるのではないかと思ってしまう。
韓国ドラマや大映ドラマみたいなベタな展開が逆に若者には新鮮なのか?
ところで、予告編でお馴染みホテルの屋上から飛び降りる学生がいるけど、映画を観ている分には物凄く短い期間で完治している気がするのだけど、そういう世界観の話なの?
この映画の一番いいのは主題歌で、これは拾い物。
グリコが特別協賛なので、やたらめったらチョコレートを食べるシーンが多い。
当然、携帯小説なのでドコモがついているので、携帯電話を使うシーンがやたらと多いのも言うまでもない。
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