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2008年12月21日 (日)

「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」

K_201 K_202   北村想の「怪人二十面相・伝」が出た時にすぐに買って読んだのだが大変面白いと思った。
 江戸川乱歩の原作をもとに独自の解釈をしたもので、怪人二十面相が存在するための理由をもっともらしく描いており、特に変装の概念には感心したことがある。
 変装といえば「ルパン三世」の影響か(実は「スパイ大作戦」の方が古いのだが)、顔にマスクをかぶってベリっとはがすというのが定番なのだが、実際にやってみると不可能で、顔は一回り大きくなるし、表情があまりにも不自然で、映画やドラマはOKでも現実はどこまで頑張っても東急ハンズのパーティーグッズのかぶりものにしかならない。
 ところが、この小説の変装の概念は、マスクをかぶるというものではなく、人のイメージを利用して予めそういう人間を仕込んでおくというものだった。
 これには納得するものがあった。
 この原作を、バットマンのようなプロダクションデザインで映画化して欲しいと思ったが、今やっとその夢が実現して嬉しい限り。
 映画は第二次世界大戦を回避した架空の日本が舞台になっている。
 原作と同じように大正時代から始まるのかと思ったがそういうわけでもない。
 まあ確かに原作通りの大正の時代からだと難しいかもしれない。
 かといって現代を舞台にすると怪人二十面相の存在を描くと安っぽくなりがちで、やはり江戸川乱歩の原作の時代設定が夜は外灯がなければ真っ暗で、浮浪児がたむろしている時代であり、だからこそ「怪人」という存在が成り立つのだが、色々と制限も多いので、そう考えると架空の日本でレトロフューチャーな世界で正解かもしれない。
 ちなみに今は一部の図書館では江戸川乱歩の小説が書庫にあっても表にはないそうな。
 ポプラ社のホームズ、ルパン、江戸川乱歩の小説は図書館の子供用のマストアイテムじゃないのか?と思ったが、なんと今や江戸川乱歩の小説は時代劇の域に突入しており、今の子供にはよくわからないことが多く読みにくいらしい。
 もうそんな時代になっているのか~。
 話は二十面相に嵌められ、濡れ衣を着せられた曲芸師の男が、自らの汚名をそそぐべく奔走するという話で、原作はベースにしてあるがほとんど別物と言っていいかもしれない。
 映画はバットマンやスパイダーマンを一生懸命パクリましたみたいなところもあって、これはこれで面白かったしアクションもそれなりに迫力があってよし。
 ただギャグパートは少しスベリ気味だ。
 上映時間が少し長すぎるので、もう少し余分なところを切ってテンポ良く見せるべきだったかもしれない。
 出演は金城武、仲村トオル、松たか子(B85-W59-H85)。
 金持ちの令嬢役の松たか子がかわいいので注目!
 個人的には二十面相は団時朗にも演じて欲しかった。
 監督は佐藤嗣麻子。
 気楽に観ている分にはそれなりに面白いのだが、個人的には原作通りではなかったのが残念!
 正直、原作の方が話も練られていて、江戸川乱歩ファンも取り込めるし、知られざる怪人二十面相の歴史物のような面白さもあって良いと思うのだけどなあ。

参加してます。よろしくで~す
   

 

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