「ハッピーフライト」
飛行機がネタの映画といえば、ドジなスチュワーデス(あ、今はキャビンアテンダントか)や優秀なパイロットが主人公だったり、飛行機が墜落しないように頑張ったり、ハイジャックがあったりが定番である。
この1~2カ月、シネコンでしつこいくらい予告編を見せられた「ハッピーフライト」も綾瀬はるか(B88-W61-H91)扮するドジなCAの奮闘するコメディだと思っていた。
ところが、これが悪い意味での予告編マジックだった。
物語はホノルル行きの飛行機がトラブルがあったので引き返すだけという恐ろしいくらい単純な話で、綾瀬はるかは実は主人公のではない。
飛行機1回のフライトに携わる大勢のスタッフ全員にスポットをあてた群衆劇であり、綾瀬はその中の一人にしかすぎないのだ。
飛行機がネタだとパイロットとCAだけしかいないように思えるが、実は管制塔からロビーのスタッフ、グランドクルー、そして意外と知られていない鳥を追っ払う人まで全員がそれぞれの役割をこなしている。
そんな当たり前のことを、この映画は丁寧に描いており、そのプロとしての働きぶりに観ている方は心地よいものを感じてしまうのだ。
今年は日本映画は不作なのだが、これはその中ではかなり傑作の部類に入っている。
正直大変面白い!
へたすると社会見学用のビデオのようになりそうなところを、さらに細かくを調べあげ、それにより情報量を増やし、実はハリウッドで作るパニック映画のような大事件でもなく、おそらく飛行機業界では極めて普通の日常業務に近い内容なのに物凄い緊迫感を出している。
また大勢の登場人物の出し入れもうまく、誰に対しても感情移入ができるような構成になっており、さらにこの映画には悪人がいない。
つまり、普通なら敵キャラを作ることにより話を盛り上げるのだが、この映画は登場人物が一つの目的に対しても動くことにより緊迫感を作り盛り上げていく。
もちろん、根本的にはあまりにも地味な展開のため、ハリウッド系の大事件を期待している人には肩透かしかもしれないが、実際に就職をして働いている人はかなり共感を持てると思う。
矢口史靖が監督なので「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のような感じを期待すると全く違うが、作品的には今回の方がかなり洗練されている。
出演は田辺誠一、時任三郎、寺島しのぶ(B80-W60-H83)、吹石一恵(B86-W61-H88)など豪華な顔触れ。
個人的には平岩紙(B82-W58-H83)の美脚が拝めなかったのが残念!(嘘だと思ったら「陰日向に咲く」を観よう)
ANA全面協力なのだが、「フライング☆ラビッツ」(こちらはJAL)といい、不景気とはいえ航空会社全面協力は流行りなのか?





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