「三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~」
正直このタイトルを聞いただけだと、盲目の馬が主人公のベタな泣かせの話かと思ってしまう。
ところが、意外にも馬はそれ程前面に出ているわけではなく、むしろ馬術部に所属する高校生が卒業するまでの青春映画となっていた。
演出も押し付けがましいものではなく、むしろ控えめであり、それにより絶対的にベタな話になりそうな展開を抑えているのが良い。
逆にこのタイトルで観客動員を相当制限している感じがする。
正直、農業高校というと自分の地元ではヤンキーの溜り場になっているが、この映画の生徒は朝から晩まで大変だなあと真剣感心した。
すいません、自分には絶対に無理です。
監督は「夕凪の街 桜の国」の佐々部清。
この監督は映画によってムラがあるのだが、ここ最近は安定しており、特に今回はこの題材ではむしろ良い方だと思う。
主演は、この映画の最大の話題なのにあまり前面に出ていない長渕剛の娘である長渕文音(B83-W58-H86)。
正直とりたてて美人かというと微妙で、声もしゃばれているのが惜しいが、この映画では適役だと思う。
将来的には母親の後を継いで2代目ビジンダーを演じてもらいたい。
少なくとも「ウォータームーン」の時の親父状態にはならないで欲しいと映画関係者が誰しも思っていることは言うまでもない。
« 「劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン」 | トップページ | 「能登の花ヨメ」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年外国映画ベストテン(2016.01.01)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185540/42719397
この記事へのトラックバック一覧です: 「三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~」:
» 「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」イイ映画なんだけどね~。 [シネマ親父の“日々是妄言”]
青森県に実在する高校の馬術部を舞台に、盲目の馬と少女の交流を描いた実話「私、コスモの目になる!」の映画化。「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」(東映)。いい映画ですよ~、文句なく。昨今の殺伐とした空気を洗い流してくれるような、“良作”です。でもな~、何でこんなに(客が)入ってないのかね~??
香苗(長渕文音)は三本木農業高校、馬術部の2年生。顧問である古賀(柳葉敏郎)の指導は厳しく、早朝から夜中までかかる馬の世話は重労働のため、部員は他に、先輩の帆乃夏(西原亜希)、同級生... [続きを読む]
» 『三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~』@丸の内TOEI [映画な日々。読書な日々。]
青森県立三本木農業高校2年生の菊池香苗は馬術部に所属し、顧問の古賀先生の厳しい指導のもと、遊ぶ暇もなく馬の世話に明け暮れていた。担当するコスモは、かつて競走馬として、後に馬術競技界でも活躍した名馬だったが、左目を患い行き場を無くしたところを古賀が引き取っ... [続きを読む]
コメント