「釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様」
「ビッグコミックオリジナル」に連載している漫画の方の「釣りバカ日誌」は大変面白く、映画の方も原作をベースでにした方が絶対に面白いはずなのだが、どういうわけか映画は全くのオリジナルであり、つまらない。
漫画を読んでいる人ならわかると思うが、浜ちゃんは無能ではない。
家族と趣味を中心とした会社の中のアウトロー的な存在であり、だからといって皆に嫌われているかといえば、そうでもない。
それが会社のトップであるスーさんと対照になることにより、それぞれの立場からの見方でバランスが取れた面白さがある。
ところが、映画版の浜ちゃんは単なる非常識な人間でしかない。
制作側はそれが面白いと思っているようだが、基本的に見ている側がしょうがないなあと思いつつもどこかうらやましいと思ったり共感が持てなくてはいけない。
ここ数年のこのシリーズに今一つ違和感を感じるのは、サラリーマン喜劇の範疇から大きく逸脱しているからろうと思う。
最新作は特にそれが顕著だ。
浜ちゃんが会社の健康診断で再検査で大騒ぎ。
担当は総務部の派遣社員の女子で、彼女に浜ちゃんの後輩が結婚したいと思っている。
彼はある大会社の御曹司で、彼女は派遣社員だ。
鈴木建設の社員旅行は彼女の故郷であり、そこには亡くなった父親代わりの強面の兄貴がいる。
こういう設定を聞くと、身分違いの結婚で反対があるとか、彼女の兄貴に結婚で反対されたり等の障害があると思ってしまうが、怖いくらいに何もなくスムーズに結婚して終わり。
困ったことに、今回は物語が何も始まらないうちに終わってしまうのだ。
さらに釣りのシーンも異常に少なく、スーさんは一度も釣りをしていない。
もっといえば出番も異常に少ない。
確かに演じている三國連太郎が高齢なのは重々承知でているが、ほとんど動いていない。
浜ちゃんを演じる西田敏行も、あまり動きがない。
それ以前に浜ちゃんみたいな奴が会社にいたらマジでうざいと思うぞ。
これはか~な~りまずいだろ。
というか、明らかににシリーズ存続の危機である。
共演に常盤貴子(B83-W58-H86)、山本太郎、竹内力という微妙なキャスティングだが、実は最後の方に出てくる佐藤浩市が一番美味しいところを持っていき、それが映画の中で最も面白かったのはどうしたもんだろう?(笑)
おそらくシリーズで1、2位を争うつまらなさである。
いやもうマジで原作を元に映画化した方がいいと思うぞ。
料金は千円のままね。





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