「アキレスと亀」
北野武監督の最新作は売れない画家と彼を支える妻の物語。
結論から言うと面白い!……というか面白く思える。
何しろ「TAKESHIs」と「監督ばんざい」が死ぬほどつまらなかったので、その2本に比べたら、普通に作れば面白くならないわけがない。
つうか、今回もつまらなかったら北野映画はもう絶対に観ないと思うぞ、いやマジで。
同じように宮崎駿も、次回作を今までのような作品を作ればポニョの後だから物凄く面白く感じると思う。
北野武は絵を描くことは今や誰しも知っていることだが、この映画に出てくる絵も彼が手掛けている。
話は、子供の時代、青年時代、中年(初老?)時代のエピソードで成り立っており、特に後に妻となる女性と知り合い、美術学校に通っている青年時代が一番面白い。
売れる作家と芸術性の関係がうまく論じられており、それでいて意外に青春物として成り立っている。
特に芸術学校の生徒との交流は、すっかりやさぐれた社会人の自分としてはうらやましい限り。
後半の中年(初老)時代の夫婦愛は見ていて目頭が熱くなる。
そんな嫁、いねえよと思いつつも、いたら幸せだろうなあ。
つうか、そんな理解者いないでしょ?
おそらく、主人公が世間に認められなくても、地球上で彼女一人でもわかってくれれば幸せなんだろうなあ。(もちろん、そんな嫁だとダメになる人もいると思うが)
どちらかといえば今までの北野映画の「キッズ・リターン」に近く、それでいて、いきなりの乾いた暴力も形を変えて存在している。
ついでにいうと、いつものくだらないギャグも健在だ。
おそらく、賛否両論の映画だと思うが、前2作があまりにもつまらなかったことを差し引いても、自分はつまらないとは思わない。
出演はビートたけし、というより北野武本人、妻役に樋口可南子(B82-W58-H85)。
意外に主人公の青年時代を演じた柳憂怜(名前全部漢字になったのね)が、大変雰囲気を出していた。
あと、往年のロマンポルノの風祭ゆき(B83-W62-H86←1980年頃)が出ているので、ファンは見逃すな!





コメント