「パコと魔法の絵本」
1日しか記憶がもたない少女と孤独で我が儘な老人の奇妙な交流を3DのフルCGキャラクターと実写の合成も織り交ぜて描く感動物語。
記憶が1日しかもたないというのは、ちょっと前に同じ東宝映画で「ガチ☆ボーイ」というのがあったので、二番煎じの感じもあるが、この映画は2004年に上演された舞台が原作らしい。
ちなみに自分は舞台は未見。
っつうか、自分の住んでいるところは舞台文化が成り立たない田舎なので、シネコンがあるだけでもありがたく思わなくては(と自分に言い聞かせている)
おそらく、舞台だと役者の演技で見せるものなのだろうけど、映画は同じことをやっていたら当然観ていてベタになってしまう。
そのための3DCGは有効だと思う。
これは、これで成功しているんだよな……と歯切れが悪いのは、他の人はどうか知らないが、自分にはやはり話がベタすぎるのと、時々出てくる演劇っぽいところが、妙に違和感があったからだ。
監督の中島哲也は「下妻物語」と「嫌われ松子の一生」がとんでもなく面白かったのは、実写とCG、細かい編集やイメージショットなどを駆使して勢いのある演出だったからなのだが、しかし最大の面白さは先が読めないところにあったと思う。
ところが、この映画はどうしても先が読めてしまうし、それを越えるだけの演出かどうかは微妙!
つまらなくはないのだけど、弾けないんだよなあ。
予告編で「一風変わった人が集まる病院」とあるのは。やっぱり精神病院ではダメなんだろうなあと思ってしまった。
出演は、役所広司、アヤカ・ウィルソン(B63-57-H70)、妻夫木聡、阿部サダヲ、小池栄子(B91-W-59-H87)、土屋アンナ(B85-60-H89)などやたらと豪華!
それでいて、全員物凄いメイクなのでパッと見誰かわからない。
小池栄子なんか胸を見なければ認識できないくらいだ(笑)
パコ役のアヤカ・ウィルソンは大変かわいいが、将来的にどうなるかは微妙で、へたすると妻夫木演じる元人気子役同様「かわいい演技ならできるんだよ~」となりそうだ。
阿部サダヲの存在は賛否両論かもしれないが、ただお涙頂戴のベタな話にしないためには必要だろうなと思った。
昨今の映画なら、テレビ局が絡むと自社チャンネルで激しい宣伝は当たり前だが(特にフジテレビ)、この映画は地上波のアニメ専門チャンネルと言われるテレビ東京の映画なので、当然ワイドショーがないため宣伝があまりにも地味だが、「純喫茶磯辺」同様「おねがいマイメロディ」の中でさりげにポスターが出てきた。
日曜朝の9時半の子供用アニメでどれくらいの効果が見込まれるか知らないが、その奥ゆかしさも、また良し!





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