「次郎長三国志」
正直、自分は古典物とか歴史物とかの定番をあまり知らない。
何度も映画化やドラマ化されているのに、根本的に話をよくわかっていないものがある。
清水の次郎長も名前を聞くが実質何をやっている人かがよくわからず、森の石松なんか、寿司食っているイメージしかない。
ついでにいうと「三国志」も有名なのにどんな話か全く知らないんだな。
やべ~な、「レッドクリフ」を観るまでに調べておかないとなあ(笑)
この映画も清水の次郎長という定番もので、マキノ雅弘の人気看板シリーズだったらしいが、自分は未見。
義理人情に篤い渡世人・清水の次郎長と彼を慕う仲間たちと、、最愛の妻・お蝶の話を描いている。
監督のマキノ雅彦は、俳優・津川雅彦の監督名義で、彼はマキノ雅弘の甥にあたる。
この映画は叔父の看板シリーズに挑んでおり、「寝ずの番」に続く監督第2作目となる。
「寝ずの番」は映画としてのテンポが悪く、自分は世間が言うほど面白いとは思えなかった。
この映画も映画的な流れはあまり良いとはいえない。
特に一番の見所であろう、お蝶との死に際が、それまでの流れからあまりにも長くてダレてしまう。
おそらく、この映画の上映時間が長くなっているのは、ここに原因があると思う。
あと、次郎長が喧嘩をしないと誓うまでの心境の変化がじっくり描かれていないので、唐突感があるのだ。
結局、この映画がそれなりに観ることができるのは、出演者が芸達者だからだろう。
その出演者だが、次郎長に中井貴一、お蝶に鈴木京香(B83-W59-H86)、森の石松が 、なんと温水洋一、その他に近藤芳正、笹野高史、岸部一徳、佐藤浩市、竹内力など、正にオールスター映画というべき豪華な顔触れであり、この面子ならカメラ固定でもそれなりに見せてくれると思う。
しかし、バランスを取るためなのかどうかは知らないが、蛭子能収の存在が悪い意味で際立って目立つのは言うまでもない。
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