「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」
かつては9部作といわれていたが、いつのまにか6部作。
それどころか、制作期間があまりにも開き過ぎて、エピソード1が公開されたら、「ガラスの仮面」くらい時代感覚がずれており、往年のファンをがっかりさせてしまったスター・ウォーズ・シリーズ。
今やすっかりキャラクター商売になっており、感覚としてはディズニーに似ている。
ミッキーマウスは知っているが、作品を観たことがない人が多いのと同じように、ダース・ベーダーは知っていても映画は観たことがない人も多くなっているようだ。
そんな時代の中、誰も待ってはいないのに初の劇場用長編アニメーションが登場!
エピソード2とエピソード3の間の時期に当たるクローン戦争を舞台に、ジェダイ騎士の活躍を描く。
アナキン・スカイウォーカーが、彼のパダワンになったばかりのアソーカ・タノと一緒に、(大人の事情で不本意ながら)誘拐されたジャバ・ザ・ハットの息子を救出に向かうというの超おおまかな粗筋。
ワーナーのマークで始まるのだが、やっぱこのシリーズは20世紀フォックスじゃないと違和感がある。
その後も文字が流れていってほしいし、テーマ音楽が少しヘタレでがっかり!
CGは実写版と同じ位質が高く、これだったら別に普通に続編作ればいいと思ってしまう。
だからこそ、CGの登場人物が妙に浮いてしまうのだ。
それに、このシリーズ、物凄く日本のアニメを研究しているのに重要なことが欠けている。
それはやはり「萌え」の要素で、せっかくアナキンのパダワンが女の子なのに、「萌え」の要素がないのだ。
ロリとか巨乳とか、ちょっとでも入れれば大きく変わったのに残念でならない(え、自分だけですか?)。
まあアニメに関してはカートゥーンネットワークで放送されていた「クローン大戦」もトホホなできだったので求めても無駄なのかも。
話はシリーズを観ていることが前提となっており、知らない人にはかなり不親切だが、エピソード1~3のアナキンの恋愛ウダウダ話に比べたら遥かに面白い。
本来のシリーズの面白さって、こういうものじゃないの?
しかし、すっかり社会人の目線で見ると、本当にジェダイっていきあたりばったりで、こいつらに任せていたら、そりゃあダメだろうなあ。
あと、ジャバ・ザ・ハットってあんな身動きも取れない状態で銀河の一大勢力なのが全くよくわからない。
調べたらこのアニメでアメリカでは、全100話のTVアニメシリーズとしてもカートゥーン・ネットワークとTNTで放送らしい。(大丈夫か?)
まあ、過去に「イウォーク・アドベンチャー」とか観にいって騙された自分としては、あれに比べればまだマシかなと思ってしまう。
ちなみに劇場は泣けるくらい人が少なく、シネコンが普及していない時代に6時間前から並んでエピソード1の先行を観た自分としては、悲しいものがあった。
いつまでもジェダイにこだわらずハン・ソロ周辺のスペース・オペラに徹した作品が観たいと思うのは、自分だけではないはずだ。
吹替版のヨーダの声が永井一郎だったので良かったよ。
« 「デトロイト・メタル・シティ」 | トップページ | 「ハンコック」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年外国映画ベストテン(2016.01.01)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185540/42263856
この記事へのトラックバック一覧です: 「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」:
コメント