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2008年5月11日 (日)

「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」

Kakushitoride  「裏切りごめん」
 いや、マジで裏切られましたよ(号泣)

 「椿三十郎」が森田芳光監督でリメイクされると聞いた時、「椿三十郎」の大ファンの知人はかなり落ち込んでいた。
 その人の中の絶対的な作品のリメイクを認めたくないからだろう。
 自分は「椿三十郎」は好きな作品だけど、熱烈に好きというわけでもなかったので、それ程リメイクに抵抗はなかった。
 どちらにしろオリジナルに勝るものなしなので、どんな風にリメイクするかを楽しむ余裕があった。
 ところが意外にもリメイク版は、ボーダーラインが低かったせいか思った以上に悪くなかった。
 しかし、「隠し砦の三悪人」のリメイク(本当はリボーンらしい)の話を聞いた時は、さすがの自分も「椿三十郎」ファンの知人の気持ちがわかってしまった。
 実は自分の中の日本映画の第1位は「隠し砦の三悪人」なのだ。
 学生時代、初めて観た時の衝撃は忘れられない。
 お姫様と黄金を運ぶため、危機を突破していくという手に汗握る展開は、正に「スター・ウォーズ」を観ているようであり(笑)、大昔の日本映画にんな映画があったことそのものが奇跡だと思った。
 その後、自分の行ける範囲で上映がある時は必ず観にいった。
 そんな自分にリメイクの話を聞かされて冷静でいられようか?
 だけど、気になるので公開初日に朝一の回で観にいった。
 意外に客が多いのにはびっくりした。
 上映時間はオリジナルが139分なのに今回は118分。
 どこを削ったのかとおもったら、最初で設定をナレーションであっさり済ませてしまったのだ。
 「スター・ウォーズ」風といえば聞こえはいいが、もっと劇中でうまく見せることができたのではないか?
 話の基本は同じなのだが、途中で何故か雪姫と金堀り師の恋愛モードになっていく。
 タイトルの「THE LAST PRINCESS」にはやばそうな匂いが漂っており、この時点で東宝のプリンセス長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)中心に話が進んでいくことは明らかだ。
 そして共演がジャニーズの松本潤なので、必然的に恋愛モードになっていくのは大人の事情からして仕方ないだろう。
 さらには支配層と被支配層の話も意味もなく盛り込まれている。
 そして監督が、特撮は凄いが演出ができない樋口真嗣なので、もはや期待できる要素は非常に少ない。
 そして、実際映画は「隠し砦の三悪人」の名前を騙った全く別の映画になってしまった。
 オリジナルを元に「スター・ウォーズ」ができて、この映画はそれを劣化コピーしたような感じなのだ。
 そういえば音楽もそれっぽい!
 椎名桔平の格好なんかダース・ヴェイダーだしね。
 いや確かに、オリジナルの雪姫の唖の設定は、昨今の事情からは無理だとは思っていたけど、真壁六郎太の弟という設定で口が聞けないということだったのに、その設定も途中で早々となくなり、雪姫の正体も早くからわかってしまう。
 本来はいつ正体がばれるのか?という緊張感があるはずなんだけどなあ。
 確かに長澤にセリフなしでは許されないかもしれないが、もっと練るべきではない?
 オリジナルの上原美佐は気合の入った棒読みで、彼女にセリフを減らすための苦肉の設定かと思ったけど、あれはあれで慣れると萌え度が高い。
 自分の中で映画に感情移入できる最大の要素は、「何が何でも」だと思っている。
 例えば「カリ城」は水一杯の恩義のためにルパンが一国を敵に回しても何が何でもクラリスを守っているし、「ラピュタ」だってパズーは天空の城のお宝なんかどうでもよくて何が何でもシータを守るから面白いのである。
 「隠し砦の三悪人」は、何が何でも金を運ぶことが前提であり、特に雪姫はそのためにあらゆる犠牲を払ってきている。
 それは家臣や身代わりであったり、国の民であり、だからこそ、オリジナル版での誰もいないところでの涙や、売られた秋月の娘を買い取ってしまう場面で、観ている人は感情移入してしまうのだ。
 オリジナルは姫としての責務が重圧としてのしかかっているのがひしひし伝わるものがあり、この映画のようにあえて国の民を出さなくても伝わってくるのである。
 真壁六郎太も何が何でも姫と黄金を運ばなくてはならないし、農民二人も何が何でも黄金が欲しい。
 それぞれの欲がぶつかりあっているからこそ、一緒に動く必然性も出てくるのである。
 ところが、新作はその必然性と何が何でもを描き切れてない。
 ましてや御姫様の恋愛モードは全く必要性がないのだ。
 さらには見所である危機の突破方法も緊迫感がない。
 例えば関所を通る時の緊張感も、男色の奉行が出てきて一気に緊迫感がなくなってしまう。
 あと、真壁六郎太が刀を持っているのもちょっと違和感がある。
 農民に化けて、戦う時は相手のものを使うのがいいわけだし、馬で敵を追いかけるシーンもオリジナルは迫力があったが、新作にはそれがない。(演じている阿部寛は悪くなかったけど)
 日本でおそらく100人はいると思うけど、宮川大輔って漫才師と別なんだな。
 最後の黄金を運ぶ方法も面白みがないし、話に矛盾が生じてくる。
 「椿三十郎」と同じようにオリジナルの脚本をそのまま映画化した方が良かったと思う。
 無理して爆発シーンを入れる必要もないしね。
 これからも黒澤映画のリメイクは続くだろうけど、へたにいじらずオリジナルの脚本のまんまやってほしい(いやマジで)

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