「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
石油をテーマにした壮大な歴史大河ドラマだと思っていたが、それは間違いではないものの、実はホラーともギャグとも取れる不思議な世界が展開する。
その理由は簡単、主人公のキャラが際立ちすぎているからである。
とにかく主人公のダニエル・プレインヴューが極悪。
骨の髄まで色々な意味で山師であらゆる手段を使って油田を掘り当てる。
手段は選ばない。
彼には息子がいるが、耳が聞こえなくなるとどこかにやってしまったりする。
これに比べたら「鬼畜」の緒方拳なんか、まだまだかわいい方である。
そして、この手の主人公だと、周りの人の影響で改心していくというのがお約束なのだが、この映画の場合、周りの人々の心がどんどん変わっていくのだ。
演じるダニエル・デイ=ルイスにアカデミー主演男優賞をもらったのだが、これは当然だと思うくらいの圧倒さがある。
アカデミー作品賞は、「ノー・カントリー」だったが、あの映画の変な髪形の殺し屋もそうだが、どちらも共通して言えることはキャラが立っている奴が出ている映画は面白い!
監督は、「ブギーナイツ」、「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン。
音楽の使い方がうまく、これが人の心に恐怖と絶望を感じさせる。
またいきなり響く効果音も凄くて、常に緊張感を強いられる。
ホラー映画っぽいのはそのためである。
さらには主人公のやっていることがギャグとしか思えないところがあり、その絶妙なブレンドが、この映画の最大の魅力である。
しかし、「ノー・カントリー」といい、日本語タイトルのセンスのなさにはがっかり!
もうちょっと考えようよ>映画会社の人





コメント