「キューティーハニー THE LIVE」
1973年~1974年に放送された「キューティーハニー」は実に斬新だった。
今でこそテレビは24時間放送、深夜はアニメの時間だが、当時としては大変珍しい土曜日の20時30分からの放送、そして内容がエロい。
もちろん、当時のテレビは規制がユルく、今で言うところの放送禁止用語は当たり前のように日常会話に出てくるし、乳首も当たり前の大らかな時代だった。
そんな時代でも「キューティーハニー」はかなりインパクトがあった。
まあ、今観ると大したことなく極めて普通なのだが、当時の時代から考えると、普通ではなかった。
しかし、お色気とアクション、戦うヒロインというテンプレートとなってから、時代を越えて形を変えながらも新作が登場!
今では原作をどうやってアレンジするのかが楽しみになっている。
映像化はテレビアニメ、OVA、映画など複数あるが、テレビアニメの「キューティーハニーF」は、少女漫画に昇華したという意味では画期的であり、原作の設定の幅広さを感じさせた。
特にハニーの双子の妹の設定は面白いと思った。
そして、実写は庵野秀明監督の映画が記憶に新しいが、OPアニメまでが大変面白いのだが、その後は妙にテンポが悪くつまらない残念なできとなっていた。
そして2007年10月からテレビ東京系で放送された特撮テレビドラマの「キューティーハニー THE LIVE」。
テレビ東京の深夜帯ドラマなのでユルい話展開なんだろうなあと思いきや、思った以上の傑作だった!
最大の特徴である3人のキューティーハニーの登場である。
当初、オープニングのテロップでシスターミキ、シスターユキとなっていたので、パンサークローかなと思いきや、実は意外にもハニーであり、それぞれ変身する時に「ハニーフラッシュ」のセリフあり。
見た目もわかりやすく、髪の色で赤いハニー、青いハニー、白いハニーが出てくる。
そう、これは正に複数のライダーが出てくる平成仮面ライダーと同じ方式なのだ。
そうか、この方法があったか!と目から鱗がこぼれてしまった。
仮面ライダーがベルトがあるのと同じように、キューティーハニーは空中元素固定装置がキーアイテムなのである。
そして、意外にもアクションシーンが異常に迫力があり、出ている女優がここまで動けるのかという位だった。
正直、毎週の肉弾戦はコメディチックなところもあるが、ワイヤーなどを駆使した見所のあるものであり、庵野監督の劇場版がハ二メーションと称した1コマずつ絵コンテを並べ、それに合わせたポーズを俳優が演じたものを撮影する方法も悪くはないが、正統派のアクションに勝るものなしである。
また敵であるパンサークローも原作やアニメと違い、シスタージルは登場せず、オリジナルの登場人物が登場!
幹部が女ではなく、男やおばさんがいる。
そして秘密結社とはいいながらもギャンブル、医療、学校経営など多角的な企業の一面もあるのが妙にリアルだ。
特に村上幸平が演じる四重人格の男は、キャラが際立っており、最終回前の女の人格が入ったカマキャラっぷりは常軌を逸するものがあり、とても「仮面ライダー555」で、ニヒルな男を演じていたとは思えないくらいのはじけっぷりだ。
また、ふせえり演じるパンサークローなのに普通に魚屋を経営しているおばさんは、腹からミサイルを出す。
しかし魚屋だからか使用するものが魚介類というのが笑わせる。
仮面ライダーを思い出させる話展開なのは、井上敏樹が参加しているからかもしれない。
本当ならグラビアアイドル出演のオチャらけたドラマになりそうなものだが、きちんとした人間ドラマになっており、エロと笑い、ヴァイオレンスの融合は正に永井豪の世界なのである。
出演はハニー役に原幹恵(B94 – W61 - H88)。
彼女の爆乳ぶりは特筆すべきものがあるのだが、アクションをうまくこなしており、意外に足が上がるのには驚いた。
シスターミキ役に水崎綾女(B92 – W60 - H89)、シスターユキ役は竹田真恋人(B86 – W59 - H89)。
このドラマのハニーは天然ボケ系で、原作のクールなイメージではない。
これに関しては賛否両論だと思うが、本来は1人であるハニーが3人いるため、分裂した性格の一部であり、最終回の3人のハニーの融合を考えればそれは、納得できたりする。
主題歌は毎度お馴染みをアレンジしたもので、もはやテーマ曲として完全に定着したことを実感する。
このドラマのテンションで、映画版も観たい!と思うのは自分だけではないはず!
ちなみに25話あるドラマの中で一番面白いのは13話の「合コンしちゃうぞ!」だと自分は思っている。
今までの総集編的な話を、居酒屋のコンパで紹介するだけなのに、登場人物のキャラの説明がよくわかり、ギャグもテンションが高く、アクションも迫力がある。
いやはや久しぶりに毎週楽しみなドラマだったが、深夜帯だけに知る人ぞ知る作品になってしまったのは惜しい。
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