「ワイルド・スピード」
ユニヴァーサル映画のロゴが出ている時の音楽は立体感のないもので、音響設備が悪いのか、元々こんな感じだったのかと思っていたが、本編が始まるやいなや車のエンジン音と音楽がガンガン腹に響く!
もしこの音のギャップを狙っていたとしたら凄いと思うのだが、おそらくそこまでは考えてないかもしれない。
出演者も監督も実は全然聞いたことのない人ばかりだし、話もそんなに捻ってあるようなものではない。
しかし、この映画はビデオで観てはいけない。
家のTVで観てしまったら、昔の日曜日の昼間にやってそうなB級カーアクション映画でしかない。
この映画は劇場で観るしかない。
それもきちんとした音響設備の映画館で観なくてはならない。
なぜなら音響とスピード感を楽しむ映画でしかないからだ。
そのためのひねりのないストーリーであり、余分な気を回すよりもライヴ感覚を楽しむべきである。
まさに「考えるな。感じろ」である。
街道レースに賭ける若者はいつもは高校生であったり、ガソリンスタンドとか職についている若者であったりする。
「ワイルド・スピード」の奴らも基本的にはそうなのだが、実は主人公は囮捜査官というとってつけたような設定で、犯人と「ハート・ブルー」のような人間関係ができてしまうのである。
単なる街道レーサーだけでは話が作れないか?
やはりドンパチを入れるためなのかは良くわからない。
ちなみに囮捜査のいつばれるかというようなサスペンスは皆無で(何しろ自分であっさりばらしている)、それよりも車で事故を起こさないかどうかのサスペンスの方が満載である。
見所は車の走っているところ以外はないのだが、その中でも後半のトラックの積み荷を襲うはずだったのだが、運転手がショットガンを撃ちまくって逆にピンチになってしまうエピソードがちょっと手に汗握る。
エンディングクレジットが始まるとほとんどの人が帰るのだが、実はその後も話がある。
しかし、だからといってそれが大変重要かというと全然そうではなくて観なくても支障はなし。
むしろ、蛇足でしかないと思う。
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