「砂時計」
2007年には昼帯でTVドラマ化もされた芦原妃名子原作の漫画を映画化。
昼ドラというと、ついつい東海テレビ制作の「真珠夫人」や「牡丹と薔薇」というドロドロとした連ドラを思い出してしまうが、これはTBS制作の方で、世の専業主婦は13時からTBS,13:30から東海テレビ制作のドラマを連続で観るらしい。
自分なんか「真珠夫人」はチンポに真珠入れている夫人の話かと思ってたよ。
まあその時点で夫人でも何でもないしね(笑)
ちなみに原作漫画は「Betsukomi」に掲載されていたらしいのだが、自分が読んでいた頃が前身の「別冊少女コミック」で「ファミリー!」やら「前略ミルクハウス」、「吉祥天女」が連載されていた頃だからちょっと時代が違うなあ。(←遠い目)
そんなわけで、この作品に関しては予備知識ほとんどなしで観た。
両親の離婚で島根に引っ越した少女が、初恋の相手と愛をはぐくんでいく話で、映画は少女時代と大人の時代が入り混じって展開していく(といっても「仮面ライダーキバ」ほどいびつではない)。
砂時計は過去から未来へ砂が流れて時を刻んでいくが、ひっくり返すことにより過去が未来に流れていくようにも見える。
そこから過去も清算して新しい未来が開けるのではないか・・・・・・というようなテーマではないかと思うのだが、間違っていたらすいません。
いや確かに連ドラ的といえばそれまでだが、内容は決して悪いものではなく、むしろ脚本と演出をうまくやれば傑作になる要素は大きい。
しかし、残念なことに盛り沢山であろうエピソードを消化しきれなかった感じが強く、物凄く駆け足で話が進んでいくのだ。
もう少し絞り込んで話を作った方が良かったのではないかと思われる。
この話だと少女時代に重点を置くべきなのかもしれない。
演出はここ最近の日本映画でありがちな行動をセリフにしてしまうことが多く、特に少女時代はそれが目立つ。
そして、ナレーションを使うのは悪くないのだが、終始一貫していないので、少し安直すぎる感じもするが、長い話をまとめるためには仕方ないのか?
中高生時代を夏帆(B85-W58-H85)と池松壮亮、大人になってからを松下奈緒(B83-W60-H89)と井坂俊哉がそれぞれ演じている。
夏帆は「うた魂♪」の時は劣化したように思えたが、この映画では大変かわいい。
しかし、舞台挨拶の時はかわいくないし、これ程浮き沈みの激しい娘も珍しい。
松下はここ最近映画出まくりだが、ここぞというヒットがない。
果たしてこれが初のヒットとなるかどうかわからないが、一応一番最初に名前こそ出るものの、出演時間は夏帆の方が多い。
それに何故あんな豊満な夏帆が大人になると、あの慎ましやかな胸の松下なのかというご指摘もあるのだが、東京に行って苦労したということで脳内補完するしかないだろう。
監督は佐藤信介。
「LOVE SONG」や「修羅雪姫」は面白かったんだけど、この映画はあと少しなんだよなあ。
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