「クローバーフィールド/HAKAISHA」
これはJ.エイブラムスの制作した米国版「大日本人」だな。(強引?)
かつてセントラル・パークと呼ばれた場所で見つかったビデオ映像。
コードネーム“Cloverfield”と呼ばれるそれには、日本への転属が決まり、赴任することになった友人のサプライズ・パーティー中に起こったことが収録されていた。
観客は85分近い映像を確認するという設定のアトラクション映画なのである。
予告編を観た時にやばいと思ったのは。初日に観にいかないとすぐにネタバレしてしまうことと、全編誰かの撮ったビデオカメラの映像で作られているという設定なので、手持ちで揺れまくりで気持ち悪くなる可能性は大きいことだ。
何しろ、米国版ゴジラの時にアメリカで公開されると同時にすぐに新聞に載ってしまったくらいだ。
ネットの発達した時代には秘密もあったものではない。
さらに手持ちカメラの映像は、自分はすぐに酔ってしまうので、座席も後ろの方にしなくてはならない。
そんなわけで不安の要素はあるものの、初日に劇場にいく。
予想した通り、「ブレアウィッチプロジェクト」状態の手ブレ映像で気分が悪くなってしまった。
確かに誰かの撮影したビデオという表現は悪くないし、「宇宙戦争」でもそうだが実際にいきなり街中が破壊されたらこんな状態だろう。
だけど、最初のパーティーのシーンが長すぎ!
実は登場人物の設定を説明するためだけでしかなく、その割りには20分近く時間を使っているのだ。
確かに現場から回収されたまんまのビデオという設定だからありなのだが、これは演出的にはうまくないし、それ以前にどんな状況でも撮影し続ける一般人ってどんな奴なんだよ?
手持ちカメラの撮影がリアリティがあるという考えが今でも強くあるみたいだが、言うほど効果ないと思う。
結局、この映画の最大の見所は自由の女神の頭が転がってくるところで、それ以外は肝心の「怪物」も大したこともないし、肩透かし状態!
怪獣映画の一つの方法としてはありだと思うが、これが流行るのは勘弁してくれ!
あと街を破壊しているのが実は怪物ではなくて米軍でもあるのを見逃してはならない。
困った時は空から爆撃だよ!(苦笑)
タイトルのHAKAISHAというのが、スティーヴン・セガールっぽくて笑えるが、自分はどちらかというと酔って気分悪くなったのでHIGAISHAだな。
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