「Sweet Rain 死神の精度」
死神の精度というと、ゴルゴ13の仕事達成率かと思ってしまうのが、殺し屋の話ではない。
この映画の世界では死神が存在しており、人が不慮の死を迎える7日前に現れる。
観察期間の後、「実行」か「見送り」かを判断するのが仕事で、ミュージック(音楽とは言わない)を聴く事が好き。
黒い犬を連れている。
そんな彼の今回の判定対象は家電メーカーの苦情係に勤めるOLだった・・・・・・。
物語はこのOLの話とヤクザの話、理容師の老女の話から成り立っており、それらはどこかで繋がっている。
ここ最近だと「陰日向に咲く」という映画があったが、あれをもっと下手にしたような感じ。
結論から言うと全く面白くない。
死神という嘘臭い設定があるのだから、それ以外をもっともらしく描かなくてはならないのだが、この映画はそれが全くできていない。
OLはクレーマーから付け狙われるが、実はその正体が・・・というのが死神の存在以上にありえない展開で、それ以前にOLを演じているのが小西真奈美(B80-W59-H88)なのだが、彼女の設定が「醜い」とか「地味」とか言われても、明らかに一般女性よりも美人なので嘘臭い。
いやもっというといやみに感じる。
一応3つのエピソードは過去から未来への話なのだが、未来の話だといきなりアンドロイドが出てくるんだけど、話の雰囲気的にそんな設定が通じるような演出がされていない。
アンドロイド=死なない存在という設定を生かすならまだしも、そういうのもないんだよなあ。
ヤクザのエピソードだと銃撃戦のBGMの使い方がジョン・ウーの「フェイス/オフ」の劣化コピーのようで辛い!
また主人公が連れている犬が話すのだが、それが字幕なのである。
いや、色々なやり方があるとは思うのだけど、この映画だと適さないと思うぞ。
唯一の救いは「笑う大天使」のダミアンみたいなトホホなCGでなくて良かったくらいか。
これも今の時期だと「ライラの冒険」のダイモンを思わせるものがある。
ソニーミュージックが協力しているため、やたらめったら音楽にこだわり、再生機器が全てソニーというのも、大人の事情とはいえ興醒めしてしまう。
主演の随分ご無沙汰の感じがする金城武。
彼のうまくない日本語は、今回の死神という役だとOK。
おそらく小説だと良い話でも映像化するのはそれなりの変換をしなくてはならないと思うのだが、この映画はそれがうまくできていない。
面白くなりそうな話が、こうも居心地悪いのは監督の演出の力量だろうなあ。





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