「魔法にかけられて」
魔女に騙され、おとぎの国から現在のニューヨークに追い出されたお姫様と、彼女を追いかけてきた王子様が大騒動を巻き起こす。
アニメや物語の世界の登場人物が現実の世界とのギャップに悩まされるというのは、「ロジャー・ラビット」や「ラストアクションヒーロー」の例を出すまでもなく、ある意味定番のネタだ。
ただ、この映画が違うのは、アメリカアニメの基本となっているディズニーが、セルフパロディに徹していることだろう。
日本人にとって、ディズニーアニメを中心としたアメリカアニメは大変違和感がある。
いきなり始まるミュージカル、話をする動物、ひねりのないオーソドックスな話展開。
こういうのを延々とやっている。
もちろん、アメリカ人だって薄々わかっており、もはや伝統芸能としての扱いになっているのだろう。
当然、そのお約束の世界をパロディ化してしまう作品も出てくるわけで、例えばドリームワークスの「シュレック」が正にそうである。
本家本元のディズニーがやってしまうのがミソなのである。
まあ確かに、「王子様とお姫様はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」と言われても、具体的にどう幸せなのかはわからないし、何をもって幸せかはわからない。
この映画は複雑な現実の世界とお伽話のギャップからくるおかしさを描くのに成功している。
それは最初のいかにもなディズニーフルアニメーションの世界が展開しており、だからこそ現実世界とのギャップが面白いのだ。
お姫様の現実世界の相手が弁護士という設定も面白い。
しかし、ディズニーブランド故に、最後の最後はやはり、ある程度予定調和で終わってしまうのは仕方ないだろう。
ただ、もっと面白いかと思ったが意外に肩透かし。
おそらく、予告編のできがかなり良いからで、実は予告編こそこの映画の面白いかどことのダイジェストになってしまっているのだ。
主演はエイミー・アダムス。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に出演しているらしいのだが、全く覚えていない。
実はお姫様といいつつも、彼女って結構いい歳で、ここらへんは実年齢ー10歳の役は当たり前のアメリカ映画ならではだろう。
監督は『102』のケヴィン・リマ。
う~ん、ディズニー関係の監督ってすぐにピンとこないなあ。





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