「明日への遺言」
第二次世界大戦後、無差別爆撃を実行した米軍搭乗員を処刑した責任を問われ戦犯裁判にかけられた東海軍指令官・岡田資中将の法廷での闘いを描いた映画。
A級戦犯は東京裁判で有名だが、B級やC級となると実は全く知らないことが発覚!
岡田資の存在をこの映画で初めて知った大バカ者です。
だって最初「資」って何て読むんだろうと思ってたくらいだから。
基本的に戦争裁判は戦勝国に都合のいいように進んでいくので、敗戦国は非常に不利である。
1945年5月、米軍による名古屋市街への絨毯爆撃が行われ、その際撃墜されパラシュートで降下した米軍搭乗員38名が日本軍により拘束され、略式裁判によって処刑されてしまう。
この映画では、捕虜を殺害した罪を問われているのだが、これに対して岡田中将は、搭乗員はジュネーブ条約の定める捕虜ではなく、無差別爆撃を行った戦争犯罪人で、当時の状況から略式の手続きもやむなしと正当性を主張。
戦争という特殊な状況で、この裁判は非常にナンセンスだ。
何しろどちらも筋が通っており、果てしなく平行線だからで、ましてや戦勝国相手に勝てるわけがない。
しかし、岡田中将は、この裁判を「法戦」と名付けて、徹底的に争った。
彼の目的は、無罪ではなく、部下の行為も含めすべての責任は司令官である自分にあるとし、部下を守り全責任を負うことだったのだ。
だから裁判の流れも他とは違うものになっている。
その意味では不謹慎ながら見ていて大変面白い!
そして、この映画の良いところは、戦争物で定番の泣かせを前面に出していないことであり、イメージカットを使わず淡々と進む法廷劇を見せることによりつまり、戦争について考えさせていく。
結局、アメリカのやっていることは今でもあまり変わらないんだけどね。
監督は小泉堯史。
出演は藤田まこと。
「必殺」でも裏と表を演じ分けている彼だが、やっぱり演技達者だなあと思う。





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