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2008年3月25日 (火)

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」

Sekigun  どんな優秀なテレビのディレクターの演出でも太刀打ちできないのが、事件の現場中継だ。
 何しろカメラはほとんど定点なのに、誰も文句は言わないし、それどころか作り物ではない現実の話で、リアルタイムのため自分が参加しているような雰囲気、先が読めない展開、同じような事件状況の繰り返し説明でもOK、それでいて高視聴率!
 特にハイジャックや立てこもりは、不謹慎ながらも祭り状態だ。
 そもそもテレビの最大の優位性は、その即時性にあるわけで、これは映画がどう頑張っても敵わない。
 だからこそ、映画は相当な演出力がいるわけだ。(テレビに演出がないというわけではない)
 そして、今でも年配の人がテレビの思い出で口を揃えていうのは浅間山荘の立てこもりだ。
 「実録連合赤軍」は、学生運動の始まりから、あさま山荘に立てこもるまでを描いている。
 山本直紀の「RED」がそれをモデルに描いているが、淡々とした中にも鬼気迫るものがあるが、この映画も勝るとも劣らぬものがある。
 あさま山荘をテーマにした映画は今までももあったが、たてこもった若者側から描いているのは、あまり多くないと思う。
 上映時間190分は気楽に観る時間とはいえず相当覚悟がいる。
 つまらない映画だと90分でも厳しいのに、その倍以上だと想像しただけでも恐ろしい。
 しかし、この映画は退屈することがなく最後まで面白く観ることができた。
 最初の原田芳雄のナレーションによる学生運動の経緯は大変わかりやすく、状況を無駄なく説明している。
 当事者、学生逮捕者の数が異常に多いことを知る。
 ということは、今、自分の職場の年配の人には実は逮捕経験者がいる可能性もあるわけやね。
 一方では、今の若者に比べ当時の若者は随分大人だったと思われる。
 状況はナレーションでわかりやすく説明しているが、この尋常ではない上映時間は、若者の心理状態を描くために費やされている。
 連合赤軍というと同志殺しが有名だが、何故そうなったかを時間をかけて描いており、実は上映時間が長いのはここを延々と描いているからだ。
 彼らの徐々におかしくなっていく状況が、観客も一緒に感じることができる。
 もはや映画館の暗闇の中では洗脳されていくような錯覚に陥ってしまうのだ。
 当時の時代背景、彼らがあそこまで追いつめられていた理由、何故同志に手をかけたのか。何故山荘で銃撃戦を繰り広げることになったのか?
 当事者しかわからないことだが、それでも映画を観ていると朧げに感じるものがある。
 そして最後のセリフ「俺もあんたも勇気がなかったんだよ」で我に返るのである。
 いやはや物凄い演出だと思う。
 ここに至るまで相当な取材があったと思うし、彼らの心理状態を分析し、それを映画として見せるためには相当な演出がいるわけだが、監督の若松 は長年温めていた企画だけに見事やってしまったと思う。
 全編緊張感が漂い、上映終了後はどっと疲れてしまった。
 革命というとどこかの遠い国のことだと思いがちだが、実はつい最近まで日本でも身近にあったことを実感!

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