「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
清く正しく明るいスーパーマンに比べて、バットマンは両親が殺された怒りから悪人を倒すダークヒーローであり、敵もいかれた格好の頭が変な奴が多い。
ティム・バートンの功績はバットマンをTV版のようなファンキーな作風にせず、徹底した闇のヒーローに仕立て上げたことであり、バットマンの黒いスーツを一種の鎧としていることだろう。
本来どう考えても不自然であるアメコミのヒーローの存在意義をもっともらしく描くことに成功するだけでなく、本来ならアクションを中心とした展開になってもいいはずのものを、怪奇映画という形を取ることにょり、バットマンの世界を構築したことは、後のシリーズの方向性を決めてしまったといっても過言ではない。
そして彼の新作でジョニー・デップと再びコンビを組んだ「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」は、バットマン臭漂う映画というか、いつも通りのバートン映画だ。
無実の罪で投獄させられて愛する家族を奪われた理髪師の復讐劇。
理髪師といっても髪は切らない。
さすがに床屋が放送禁止用語なので、理髪師という言葉なんだなと一人納得!(本当はどうか知らないが・・・・・・)
いきなり歌い出してミュージカルかよ?と思ったが、後で実は有名なミュージカルの映画化ということを知る。
そりゃあ当然歌いまくって当然だ。
映画はバートン節全開で、とにかくグロく、血は出まくっているし、最後はデリカテッセンに!
ミュージカルだといってデートに誘うと気まずくなることは言うまでもない。
何故、主人公はロンドンに帰れたの?とか説明不足なところもあるが、そこらへんはミュージカルで誰でも知っていることなので割愛なのか、それとも適当な脳内補完で十分なのかはよくわからないが、まあなんかあって青年に救われたんだろうなあ。
復讐の情熱があまりうまく伝わらないのと、別に赤の他人を殺さなくてもいいんじゃないかと思ったが、ここらへんはミュージカルシーンで軽くなっている分、主人公の狂気さ加減が伝わらない。
とりあえず「オペラ座の怪人」と同じ雰囲気を楽しむのがベストか?





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