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2008年1月31日 (木)

「母べえ」

Kaabeeee   ♪この世は分からない ことがたくさんある・・・・・・ってそれは「母べえ」じゃなくて、ぬ~べ~だっちゅうの。
 黒澤明作品のスクリプターとして知られる野上照代の自伝的小説を映画化。
 治安維持法で投獄されてしまった夫を、残された2人の娘とひたすら信じて待ち続ける女性の話。
 ちなみに「母べえ」とは家族でお互いに「べえ」をつけて呼び合っているからで、父親は「父べえ」といった感じ。
 監督は山田洋次監督、主演は吉永小百合(B80-W59-H80←1960年当時)。
 実は予告以上に知識を入れずに観にいったので、どんな展開の話かわからなかったのだが、実はそんなに盛り上がる話はなく、淡々と進んでいく。
 最初から最後までクライマックスというものではない。
 当時を再現するセットとか相当頑張っているのだが、この映画で最も不自然なのは吉永小百合だろう。
 「北の零年」の時も思ったが、映画業界は彼女に気を使いすぎというか、年相応の役をやらせるべきではないの?
 彼女の役は14歳と9歳の子供がいるという設定なのだが、どんだけ高齢出産なんだよ?
 そして、浅野忠信扮する夫の教え子が淡い恋心を抱くのだが、どんだけババコンなんだよ?
 そりゃあ女優だし実年齢よりはメイクなどで若く見えるかもしれないが、演劇じゃあるまいし、観たまんまの映画で脳内補完を強要してはいかんだろ。
 もう絶対に「母べえ」じゃなくて「婆べえ」の方が自然だ。
 それ以外の出演者は悪くなくて、檀れい(B85-W59-H87)は和央ようか(B83-W58-H88)より美人だし、志田未来(B78-W57-H78)は将来が楽しみ!
 佐藤未来も、そこらの子役のきばった演技より遙かに良い。
 結局、吉永小百合のキャスティングが大人の事情はあるとしても微妙なんだよなあ。
 あと、投獄された親父も家族がいるんだから、最優先は出所することじゃないの?・・・・・・と思うのだけど、それは自分が根性なしだからか?

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2008年1月30日 (水)

「魁!!男塾」

Otoko  「魁!!男塾」の実写映画化の話を聞いて、今更と思ったが、おそらく制作側に当時の愛読者世代がいる可能性が大きい。
 時々、えらい大昔の漫画の映像化があるが、それは大抵関係者にその世代がいるからだろう。
 スポンサーもその世代が決裁できる立場にあるしね。(いやあくまで想像なんですけどね)
 何となく男の生き様を描いた作品と思っている人がいるかもしれないが、基本的にギャグ漫画だということを忘れてはならない。
 そもそも男塾の設定が「嗚呼!!花の応援団」の南河内大学の応援団と変わらない。
 そして、そんな中でもっともらしくホラ話を延々とやっていることがこの漫画の面白さだと思う。
 映画化はそこらへんをうまく映像して欲しいと思ったが、ダメでも江田島平八が原作に近くて、民明書房が出てくればOK!
 その意味では麿赤兒の江田島役はハマリ役である。
 民明書房は千葉繁の解説だったので安心した。
 あとはアクションなのだが、アクション俳優・坂口拓が主演に加え自ら初監督もこなしているので期待していたのだが、意外にも迫力がない。
 CGに頼らないリアルかつ迫力あふれるアクションを目指しているはずなのだが、編集や演出がうまくないので厳しく、アクション以外は目一杯CGを浸かっているので、肝心のアクションが妙にショボく見えるのだ。
 それに男塾の熟生全員線が細すぎて、特に剣桃太郎の坂口は声が妙にか細い。
 何より真面目に作りすぎている。
 バカにしろというわけではなく、遊び心が足りないのだ。
 そんなわけで、面白くなりそうな要素はあるのに、あと一歩なのだが、続編を作っているうちに傑作が出てくる予感!

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2008年1月29日 (火)

「ヒトラーの贋札」

Nizesatu  「噂には聞いていたが、まさか独立国家が営んでいたとは」
 「カリ城」の銭形警部だったらそういうに違いない。
 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが英米経済の混乱を企図して大量の贋札製造を行ったベルンハルト作戦を描いた映画だが、贋札作りの工程を描いているわけではなく、強制的に贋札作りに従事させられたユダヤ人の立場から描いている。
 彼らはその技術のためユダヤ人なのに破格な扱い。
 例えていえば「ブルー・ソネット」のメレケス博士みたいなもの・・・・・・って、わからない人すいません。
 そして、命が助かるためには贋札を作らなければならず、それは自分たちを苦しめるナチスに荷担することになる。
 この究極のジレンマに悩んでいくというもので、中には死んでも協力しないと皆の足を引っ張る空気の読めない奴もいて大変である。
 これらの構図が面白く、上映時間が96分程度というのも良い。
 しかし、この作戦といい、日本の回天といい、戦争の末期は何でもありになってしまうんだなあと実感した。
 最後の文章はかなり連合国側に偏っていると思ったが、まあ戦争の結果がそうだったので仕方ないか。

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2008年1月28日 (月)

「28週後...」

28  「28日後...」がその他のゾンビ映画と違うのは、絶望感漂う世界で生きる人達の心理状態を中心に描いていることであり、とにかく全編に漂う重苦しい雰囲気が漂い息がつまる程だった。
 そしてふらふら歩くイメージのゾンビと違って、足が速いというのは画期的だと思った。
 この映画はその続編であり、前の監督ダニー・ボイルは製作総指揮にまわり、フアン・カルロス・フレスナディージョ(名前長いよ)が監督となった。
 ウイルス感染発生から28週後、米軍主導のNATO軍が派遣され、復興が始まったロンドンで再びウイルスの脅威が襲う。
 普通2作目は1作目を越えることは少ないのだが、この映画は1作目以上に面白く、予想以上に傑作となっている。
 全編漂うどうしようもない絶望感はさらにアップしている。
 絵に描いたような悲惨な家族映画でもある。
 愛する者が感染していたらどうなるか?というテーマを中心として、これでもかという救いのない展開!
 しかし韓国映画や大映ドラマとは違い、演出が渇いているので泥臭くならず、かといっても多くのホラーのように浅いものでもない。
 緊迫感が漂い、上映が終わるまで力を入れて観ていた。
 とにかく危機的状況を作るのがうまくて、確かにツッコミどころはあるのだが、観ている時はそれを感じさせないのが良い。
 この映画は妙に生活感があるので、だからこそ恐怖感が大きい。
 そして、壮絶なラストには驚き!
 肩を落としてしまう。
 しかし、もし自分がこの世界にいたら、感染者の方が多いのなら、戦うよりも感染した方がいいかなあと思ってしまう。
 そう思うと藤子・F・不二雄先生の「流血鬼」って傑作だよなあ。(映画化希望!)
 あ~頼むから他のホラー映画のように続編を作れば作るほど駄作になっていくのは勘弁してくれえ!
 これ程傑作にも関わらず客の入りは、この映画の人のいないロンドンなみに寂しいものがある。

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2008年1月27日 (日)

「陰日向に咲く」

Kage  劇団ひとりの同名連作短編集を映画化。
 ギャンブルで借金を抱える青年、C級アイドルを追いかけるオタク、アーバンジプシー(今は浮浪者という言葉は使えないらしい)、かつて若い頃の母が恋した売れない芸人を探す女性など、東京の片隅でダメダメ人生を送る人達の群集劇。
 関係ない人達が最後は繋がっていくという話で、「マグノリア」みたいなもの。
 この手の話は帳尻を合わせるために無理無理な展開になることが多いのだが、この映画は思った以上にきれいにまとめていると思う。
 それぞれの登場人物にエピソードは人によって好き嫌いが分かれると思うが、自分はオタクとC級アイドルの話が一番良かったかなあ。
 まあ多くの人は手紙のエピソードなんだろうけど・・・・・・。
 出演は岡田准一、宮崎あおい(B78-W57-H78)、西田敏行、三浦友和、伊藤淳史、平山あや(B85-W59-H82)、塚本高史など豪華な顔ぶれ。
 大河ドラマの主演の宮崎は、この映画ではかわいいのかそうでないのか微妙な顔がハマっていた。
 西田はアーバンジプシー役で、まあいつも通り何をやっても西田なのだが、実は巷にいるアーバンジプシーの人はもっと強烈で、ちょっとさっぱりしすぎかなと思ってしまう。
 他の出演者でバスガイド役で平岩紙(B82-W58-H83)が意外に美脚なのには驚き!
 監督は「そのときは彼によろしく」の平川雄一朗なので、全く期待していなかったのだが、この映画は思ったよりはマシだった。

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2008年1月26日 (土)

「ミッキーの造船技師」

Wdtmickey  ミッキーマウス、ドナルドダック、グーフィーの3人(3匹?)が力を合わせて、組み立て式の船を造ろうとする。
 何とか完成させ、ついに出港の日を迎えるが・・・。
 「ルイスと未来泥棒」の同時上映で1938年の短編アニメ。
 世の中にミッキーマウス大好きな人達は多いが、実際にミッキーのアニメを観ている人は大変少ないはず!
 いやそれ以前に昔のディズニーアニメを観ること事態が異常に少ない。
 その意味では貴重であるといえる。
 しかし、面白いか?というとまた微妙なところで、今の目線で観るとかなりユルくて面白くない。
 やっぱり我々は夕方に再放送で何度も「トムとジェリー」を観ていた世代なので、あのスピーディーなドタバタに見慣れると結構微妙なものがある。
 それにミッキーが何を話しているか聞き取りづらく、ましてやドナルドなんて何を話しているかよくわからない。
 このミッキーの声が宇多田ヒカル(B85-W59-H84)のピノコみたいで萎えたのだが、今回日本語吹き替えなのだが、調べてみると原版もこんな感じなんだよなあ。

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2008年1月25日 (金)

「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」

Nhce  ここ最近、ほとんど小説を読まない自分だが、瀧本竜彦の「NHKへようこそ」は一気に読んでしまった。
 アニメも観ていたのだが、悪くなかったが原作の細かい心理描写はうまく出ていないなあと思った。
 まあ、これは自分が小説を読んでイメージを膨らましすぎたというのもあるのだけどね。
 その瀧本竜彦が第5回角川学園小説大賞を受賞した小説を映画化したのが「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」だ。
 突然現われた謎のチェーンソー男と制服姿の美少女との戦いに巻き込まれていく高校生の話。
 う~ん、惜しい!
 面白くなる要素が沢山あるのに生かしきれていない。
 CGを使いまくった映像や、イメージショットを沢山入れた演出は今風でOKなのだが、キレが悪く少しもたついた感じがした。
 しかし、何よりも登場人物の心の動きがうまく描ききれていない。
 例えば主人公とヒロインが恋仲になっていく流れとかがそうで、「ハチミツとクローバー」でお馴染み「人が恋に落ちる瞬間」があれば、もっとすんなり物語に入ることができるのになあと思う。
 もちろん、映画はそれだけではなくて、かっこよく死んだ親友を追い越すため、ヒロインを守ってかっこよく死ぬというのもあるのだけど、それもちょっと伝わらないところがあって惜しい。
 主人公をそこまえ動かすためのものがないのだ。
 自分は予告編を見て、女子高生制服アクション物だと思っていたので期待して観にいったのだけど、確かに手裏剣っぽいものを使って「スケバン刑事Ⅲ」を思わせるところもあるが、実はアクションシーンは少ない。
 出演は主人公に市原隼人、ヒロインに関めぐみ(B78-W58-H83)、その他に山本陽介、三浦春馬、板尾創路など。
 市原は「虹の女神」の時でもそうだが、ダメ男をやらせると天下一品だな。
 この映画の彼のナレーションは何をしゃべっているかわからないのが辛い!
 関は顔がきついのはいいとしても、身長高すぎだろ!っうか市原が低すぎるのか。
 三浦春馬,は「恋空」のアホな彼氏を思い出させるので、気分が萎える。
 監督は北村拓司・・・・・・って誰?と思ったらCM出身の人だった。
 違う意味で納得!
 自分が観にいった劇場は平日とはいえ、3人だけだったので、シネコンだと早々朝1回くらいの上映になってしまうので、さっさと観にいくことをオススメする。

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2008年1月24日 (木)

「着信アリ」

Kusin  「らせん」を観た人の感想=「怖くなくて良かった」
 「リング」が予想以上に怖かったので同時上映の「らせん」が怖くなくてほっとしたという話があったのだが、実は自分もそう思いましたよ、マジで。
 実は自分はホラー映画が苦手だが、怖いもの見たさというのがあってついつい劇場に観にいってしまうどうしようもない矛盾野郎である。
 「着信アリ」は監督が「オーディション」の三池崇史なのでどんなに怖いかと思ったが、意外に怖くなかったのでホッとしている反面がっかりしている。
 「らせん」同様怖くなくて良かった。
 「オーディション」は真剣怖かったのであれぐらいやってくれるかと思ったが、意外にも「リング」の焼き直しみたいな映画だった。
 「リング」のヒットいつまでもという角川の願いもあるので仕方ないのかもしれない。
 「リング」は呪いのビデオだったが、この映画は携帯電話だ。
 携帯に表示されている“着信アリ”のメッセージの発信先は自分の携帯番号で、メッセージを再生すると自分の声が聞こえる。
 そして着信時刻にメッセージと同じ声を出して死んでしまうというもの。
 まさに携帯電話が普及しているから成り立つ映画であり、時代が進むにつれてホラー映画も変化するということがわかる。
 しかし携帯電話のホラーは「ボイス」があったので今更という感じがする。
 確かに観客が飛び上がるところもあったのだが、あれは演出というより、大きな音で、確かに静かなところで大きな音がすれば驚く。
 前半の着信を受けた連中が次々と死んでいくところは確かに怖い。
 しかし本来ならさらに怖くならなくてはいけない後半が意外に怖くないのだ。
 せっかく着信時刻に死ぬという設定なのに、思った以上に時間との競争が感じられないし、最後に廃屋となった病院に行く理由も必然性が感じられない。
 「リング」は時間との競争と何がなんでも自分の子供を救わなくてはならない緊迫感があったのだが、この映画は残念ながらそれが感じられない。
 最後の青空の意味も良くわからないしね。

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2008年1月23日 (水)

「ぜんぶ、フィデルのせい 」

Zenbu  1970年代初頭のフランス、名門カトリック女子小学校に通う成績優秀なお嬢様の生活は、共産主義的な価値観に目覚めた両親のせいで、大きな家から小さなアパートに引っ越し、食事も不味くなり、大好きな宗教学の授業も受けられなくなり、何もかも一変してしまった。
 どうやらこれはフィデル・カストロのせいか?・・・・・・という話。
 いやはや、あまりにも有名なカストロの名前がフィデルというのを全然知らなかった。
 この映画の最大の魅力は何と言っても主人公を演じる二ナ・ケルヴェルが真剣かわいいことで、別にロリータ趣味はないが、時々、子役でとんでもなくかわいい娘が出てくることがあるのだが、彼女は正にそれだ。
 ところが、どういうわけか途中で彼女はの顔付きが変わってきている。
 なんと成長しているのだ。
 正直、大きくなるとちょっとかわいくなくなるのだが、まあそれは子役の運命っちゅうことで。
 話は主人公が大人をひっかきまわす話かと思ったが、そんな狙った展開ではなく、子供は大人の理不尽さに振り回されつつも従わなくてはならない悲しさが出ている。
 ただ子供は順応性が早いので新しい環境でもそれなりにやっていけるのがちょっと救いかもしれない。
 むしろ、この映画に出てくる大人が少し変だ。
 話は意外に淡々と進んでいくので少しダレるところがある。
 自分が感動したのは、子供たちがナイフとフォークでオレンジを食べているところで、これが上流家庭なんだろうなあ。

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2008年1月22日 (火)

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

St  清く正しく明るいスーパーマンに比べて、バットマンは両親が殺された怒りから悪人を倒すダークヒーローであり、敵もいかれた格好の頭が変な奴が多い。
 ティム・バートンの功績はバットマンをTV版のようなファンキーな作風にせず、徹底した闇のヒーローに仕立て上げたことであり、バットマンの黒いスーツを一種の鎧としていることだろう。
 本来どう考えても不自然であるアメコミのヒーローの存在意義をもっともらしく描くことに成功するだけでなく、本来ならアクションを中心とした展開になってもいいはずのものを、怪奇映画という形を取ることにょり、バットマンの世界を構築したことは、後のシリーズの方向性を決めてしまったといっても過言ではない。
 そして彼の新作でジョニー・デップと再びコンビを組んだ「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」は、バットマン臭漂う映画というか、いつも通りのバートン映画だ。
 無実の罪で投獄させられて愛する家族を奪われた理髪師の復讐劇。
 理髪師といっても髪は切らない。
 さすがに床屋が放送禁止用語なので、理髪師という言葉なんだなと一人納得!(本当はどうか知らないが・・・・・・)
 いきなり歌い出してミュージカルかよ?と思ったが、後で実は有名なミュージカルの映画化ということを知る。
 そりゃあ当然歌いまくって当然だ。
 映画はバートン節全開で、とにかくグロく、血は出まくっているし、最後はデリカテッセンに!
 ミュージカルだといってデートに誘うと気まずくなることは言うまでもない。
 何故、主人公はロンドンに帰れたの?とか説明不足なところもあるが、そこらへんはミュージカルで誰でも知っていることなので割愛なのか、それとも適当な脳内補完で十分なのかはよくわからないが、まあなんかあって青年に救われたんだろうなあ。
 復讐の情熱があまりうまく伝わらないのと、別に赤の他人を殺さなくてもいいんじゃないかと思ったが、ここらへんはミュージカルシーンで軽くなっている分、主人公の狂気さ加減が伝わらない。
 とりあえず「オペラ座の怪人」と同じ雰囲気を楽しむのがベストか?

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2008年1月21日 (月)

「輪廻」

Rinne  「リング」で大当たりしたのでしばらくつづいたホラー映画だが、その後は目茶苦茶ヒットしたものはなく、とりあえず作って公開しているような感じで、1月の中頃とかになって公開されると「ああ、もうそんな季節だなあ」と思う風物詩のようになっていた。
 「輪廻」は2004年10月に公開された「感染」や「予言」(←「あぶない刑事」のサブタイトルかよ)のJホラーシアターで作られる作品の一つで、この後、黒沢清や高橋洋、中田ボタン、いや中田秀夫が控えているらしい。
 個人的には黒沢清が凄く楽しみだったりするんだけど、実際作られたの?
 昭和45年に群馬県のホテルで幼女を含む11人が殺された。犯人も動機不明のまま死んでしまう。
 35年後、現代。事件の映画化をするため映画監督、ヒロインを演じる新人女優、事件に興味を持った女子大生は、事件現場であるホテルに足を踏み入れる・・・・・・。
 果たして彼らは当時の事件で死んだ人達の生まれ変わりではなのか?・・・・・・という話で、監督は清水崇。
 清水崇の「THE JUON/呪怨」を観にいったらレイトショーで観客が自分一人で、そのような状況でもかなり怖いのに、映画も外国人が日本という言葉も文かも違う極東の国でえらい目に遭う話でかなり怖かった覚えがある。
 その監督の最新作といえば、どれだけ怖いかもうドキドキもので、実は怖い映画は苦手なのだけど、それでも観にいくのはやはり怖い物見たさというのだろう。
 結論から言えば、あまり怖くはないのでホラー映画としては失格なのだろうが、話にひねりがあって思った程つまらなくはなかった。
 主演は優香(B87-W59-H85)。
 なんかもう目茶苦茶久しぶりに彼女を見るというか、かつてはロリ顔で巨乳という男の夢を実現化していたのだが、最近はすっかり水着もなく、一体何のためにいるのかその存在意義が問われている。
 というか、「恋に唄えば♪」も話がつまらないということを差し引いても、彼女は主役の器ではなく、この映画も香里奈(B78-W58-H85)の存在感の方が遥かに大きい。
 あと、この映画を観ていると、ちょっと昔に比べて胸が小さくなっていると思うんだな。
 そういえば映画の中で、彼女がオーディションを受ける時に、プロフィールの書類が出てくるのだが、他の連中はスリーサイズが書いてあるのに彼女だけ書いてないのは何故?
 あとこの映画、売れる前の小栗旬が出ているのも忘れてはならない。
 この映画は最後、大量殺人犯の撮った8ミリと現実世界がシンクロするのだが、現像した8ミリって、カメラの中に入っている1本を現像したはずだけど、8ミリって3分位しか撮れないはずなのに、どうみても3分以上映写しているんだよなあ。
 途中でスプライシングテープやセメントでつないだとも思えないし、ちょっと不自然じゃない?(自分が知らないだけかもしれないけど)

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2008年1月20日 (日)

「同じ月を見ている」

Onajitsuki  「GO」で日本アカデミー賞史上最年少の最優秀主演男優賞をもらった窪塚洋介だが、ノンちゃん(←誰やねん)と結婚してマンションから飛び降りたあたりから、もうダメかと思ったが、この映画で完全主役復活をした。
 今更、窪塚を使って話題作りにもならないだろうと思っていたが、確かにあまり話題にはならないし、今は弟の方が注目度が高い。
 だけど、この映画を観る限り、「GO」の頃の窪塚であり、久しぶりにうまい役者だなあと思った。
 恋心を抱く幼なじみのエミの病を直すために医者を目指す鉄矢。
 そんな時、エミの父親の命を奪った山火事事件の犯人として服役していたもう1人の幼なじみ、ドンが刑務所を脱走したという知らせが入る・・・・・・。(詳しくは公式HPとか情報誌とかを参照!公式HPはネタバレしすぎなので注意)
 窪塚は鉄矢の役を演じており、計算高く腹黒い、だけどちょっと人間的に弱いところもあるキャラクターをうまく演じていると思う。
 最後の何ともいえない表情が実に良いんだな。
 ドンは最初、頭が坊主で絵を書いてしゃべりがつたないので、山下清系(笑)なんだなあと思っていたら、別にそういう奴ではなく、むしろエンドロールで日本人でないこともわかった。
 パンフを立ち読みしたら、自分が知らないだけで実はエディソン・チャンという有名な香港の役者だそうな。
 う~ん、自分は香港の役者はブルース・リーとジャッキー・チェン、マイケル・ホイくらいしかすぐに思いつかないからなあ。
 というか、どうしてわざわざ香港から?
 共演の山本太郎はいい味を出しており、実は窪塚の話よりも彼とエディソン・チャンのエピソードの方が面白い!
 だけど、山本太郎は演技がどうこうではなく、いつも通りの役柄なんだけどね。
 黒木メイサ(B78-W56-H82)は正統派の美人で良い。
 もし、ゴジラ映画に出る時は黒木メーサーに名前を変えて欲しいなあ。
 映画は前半の子供時代と現在の話の見せ方がうまく、語り口としては悪くないのだが、ツッコミどころも多く、黒木メイサの家が燃えたのって別に放火というわけでもないので、ドンちゃんが警察に連行されるわけでもないし、刑務所ってそんなに簡単に脱走できるの?(刑務所ではないのかな?)とか、まあ映像上のハッタリなんだけど、寺で絵を描くのはいいとしても、畳や壁まで汚しまくってしまうのはどうよ?とか、説明不足や表現不足なところもあったりする。
 だけど、同じ深作健太作品でも「バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】」がトホホなでき(まあ急な引継ぎとかはあると思うが・・・・・・)だったことを考えると、この映画は遥かに良くできている。
 ただ時々あまり必要のなさそうなアクションシーンもあったりして、これって父親の深作欣二を意識しているのかなと思ってしまった。

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2008年1月19日 (土)

「やわらかい手」

Irina_palm  毎年「キネマ旬報」のベストテンが発表されると、こんなのが?と思うものや、そんな映画いつ公開されたんだよ?と思うものが目白押しで、日本映画は10本とも観ることが多いのだが、外国映画は必ず1本2本観てないものが出てくる。
 2007年の外国映画ベストテン4位の「やわらかい手」も、その映画の存在さえも知らなかった。
 上映している映画館を調べたら、ほとんどの劇場が2008年からじゃん。
 これが上映格差というわけだね。
 幼い孫の手術費を稼ぐためそれまで全くの無縁だった手でいかせる性風俗店で働き始めた未亡人だが、意外にも具合のいいゴッドハンドであることが発覚!
 大評判になり売れっ子になっていくという話。
 この日本語タイトルは久しぶりのヒット!
 普通だったら原題のまんまの「イリーナ・パーム」だろうな。
 そういえば、80年代に手コキの店ってあったけど、そんなのがロンドンにあるのか?と思ったら、映画の中で「日本式」という言葉があって納得。
 この手の映画は、ひたすらエロになっていくか、ギャグか、悲惨な展開になっていくことが多いのだが、この映画は絶妙な構成で、ハートフルドラマになっている。
 いやむしろ、愛する者のために戦い、余分なことは語らず、自分の信念のもと耐える時はひたすら耐える主人公の生き方はハードボイルドでかっこいい!
 この映画の女性は、母親としての強さを持ち合わせており、男の方が弱く脆いのだ。
 そして、この主人公を演じるのがマリアンヌ・フェイスフル。
 本編中の「17歳で結婚」という言葉は、まんま実生活と同じだが、かつての美人もすっかりおばあちゃんになっていた。
 彼女の豊満な胸を見ると手だけでなく、もっと違う商売の拡大もできるのではないのかと思ってしまうのは、自分だけではないはずだ。

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2008年1月18日 (金)

「再会の街で」

Photo_2   9.11テロで妻子を失い心に傷を負ってしまった男と、彼の大学時代のルームメイトで仕事も家庭も恵まれているが、満たされない男がニューヨークの街で偶然に再会し、再び友情を育んでいきながら、お互いの心を癒やしていく。
 出演はアダム・サンドラーとドン・チードル、リヴ・タイラー。
 大御所のドナルド・サザーランドも出ているけど、こんだけ~?と思うくらい短い。
 監督はマイク・バインダーなんだけど、誰?
 アメリカでは有名らしいアダム・サンドラーだが、日本では何故か知名度は低く、公開される映画が全てヒットなし(のような気がする)。
 今回もソニー・ピクチャーズという有名どころの映画なのに公開する劇場が異常に少なく、サンドラーの不振記録を塗り替えてしまうかもしれない。
 しかし、映画は悪いわけではなく、むしろ感動的! 最初、サンドラー演じる男が9.11で亡くした家族のことをすっぽ~んと忘れているので、いやなことを忘れられるなんて真剣うらやましいと思ったが、実は話が進むにつれてそうではなく、むしろ忘れたくても忘れられない、街で見る女性が妻や娘に見えてしまう程心に傷があることがわかってくる。
 彼のいつもはめている音楽を聞くヘッドフォンは、歌にも意味があるが、家族に関することを聞かれたくないという意志の表れであり、小道具の使い方としてはうまい!
 だからこそ最後の裁判(?)の時のサンドラーの演技は泣けるものがある。
 実はまた9.11ネタかと思ったが、アメリカ人にとってゃ相当ショックだったのがよくわかる。
 確かに当時ニュースが入ってきた時、状況がよくわからなかったが、実際身内が亡くなっている人は辛いだろうなあ。
 この映画は突然信じられない状況で愛する人がいなくなった人の心の傷が怖いくらいリアルに描かれている。
 あと、あのバイクの運転は結構怖いと思うぞ。

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2008年1月17日 (木)

「ヒッチャー」

H  荒野のハイウェイで見知らぬ男性を同乗させてしまったばかりに、えらい目に遭う学生カップルの話で、
 1985年のルトガー・ハウアーの当たり役の映画のリメイク。
 ポスターを観るとマイケル・ベイのプロデュースを前面に押し出しているのだが、監督のデイヴ・マイヤーズは本作が劇場用映画デヴューで、確かにそれを売りにするのは難しいよなあ。
 そんなわけで、話はそれなりに面白い。
 まあこれは2007年に公開した「椿三十郎」と同じでオリジナルの話がきちんとできているからだろう。
 一方では別に今更リメイクする必然性もなく、日本に限らず、アメリカ映画も企画がないんだろうなあと思ってしまう。
 ルドガー・ハウアーの演じている役は、このこの映画ではショーン・ビーンなのだが、やはり迫力というか凄みが足りない。
 まあオリジナルが面白いこそ、リメイクがあるから仕方ないか。

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2008年1月16日 (水)

「ペルセポリス」

Persepolis  イランに住む少女が25歳でフランスに移住するまでの半生を、革命後のイランの激動の現代史を重ねて描くアニメ。
 海外のアニメというと動物が喋っていきなり歌って踊るミュージカルのイメージが強い。
 ところが、このアニメは絵こそ萌えの要素は全くないが、内容は大変重い。
 ところが皮肉とユーモアをうまく交えながら、イランの一般人の目線で描いている。
 イラン革命といえば、そういえばそんなこともあったなあと思い出す。
 自分の中では「エロイカより愛をこめて」の3巻で、舞台になったのを思い出す程度。
 確か誰かのセリフで「革命があったところですよね」みたいなものがあったので、ちょうど連載がそれくらいの時期の時事ネタなんだろうと思う。
 そんなアホな自分でさえも、全く大丈夫!
 この映画でイラン革命から後の歴史や、文化や生活がよく理解できた。
 ただ、この映画の主人公は留学ができるので、相当恵まれていると思う。
 だけど、失恋したり結婚に失敗したり、国が混乱していても普通の女性にありそうなことばかりで、これがまたイランという特殊な国の話でも共感できるのかもしれない。
 ヒロインとその母の声を担当したのは、実生活でも母娘のキアラ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴ。
 そういわれても、聞いたところでわからないし、やっぱドヌーヴの声は小原乃梨子でしょ。
 現在をカラー、過去をモノクロにするのはベタだが効果的。
 それにこの映画のモノクロって昭和40年代初期の日本のTVアニメに似ていてちょっと懐かしい感じがするんだけど、それって自分だけ?

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2008年1月15日 (火)

「アース」

Earth  確かに今は「野生の王国」みたいな番組はないし、あっても過剰なテロップやナレーションが入っているものが多い。
 もうちょっと考える余地のある作品が観たい!
 その意味ではこの映画は打ってつけだ。
 子供の料金も500円というのも良い。
 しかし、NHKで放送していた「プラネットアース」の映像素材を元に、劇場用として再構成しているらしいので、あまり目新しいものはない。
 それに最後の温暖化についての話が妙に説教臭い。
 残念なのは動物が動物を食べるシーンを見せないところ。
 狼に食べられるトナカイ、象を襲うライオンなどあっても食べるところは見せない。
 残酷かもしれないが、自然を語る上で一番大切なことだし、見せるべきだと思う。
 自分は観ていて途中でダレてしまった。
 これだったら、家でアニマルプラネット観ていた方がいいかなあ。
 ナレーション(この映画ではコンダクターというらしい)の渡辺謙は、まあそれなり。
 しかし、「ホワイトプラネット」やら「皇帝ペンギン」やら、この手のドキュメンタリーって流行なの?
 

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2008年1月14日 (月)

「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」

Jaga  「週刊少年ジャンプ」に連載しているうすた京介の漫画を実写映画化。
 う~ん、主演の要潤はがんばっているんだけどね。
 おそらくシュールとか脱力系みたいなものを目指していると思うのだけど、不発に終わっている。
 もちろん、それを狙っているというかもしれないが、「くだらないけど笑える」と「くだらないけど笑えるを狙ったのに笑えない」というのがあって、この映画は明らかに後者。
 面白くなる要素はあるのだが、演出ができていない。
 何が辛いかというと、それぞれのエピソードがぶつぶつと切れて映画としての流れがない。
 唯一笑えるのが、ハマーと影千代が職務質問をされえいるところだけなのだが、これも昔の「ごっつええ感じ」のコントだと絶妙な面白さなんだけどなあ。(ちなみに影千代役は板尾創路)

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2008年1月13日 (日)

「銀色のシーズン」

Giniro   ここ最近のフジテレビ関係の映画は宣伝の仕方に節度がないというかあざといというか、去年だと「西遊記」の時に27時間もかけて映画の宣伝をしているのには、公共の電波を私物化しているとしか思えず正直呆れてしまった。
 またそれで映画が面白いかと言うと、それも微妙で「西遊記」にしても「HERO」にしても別に金払ってまでして劇場で観るようなものでもないのが困ってしまう。
 2007年末からフジテレビ系の番組を観ていると、これでもかというくらいCMを見るのが「銀色のシーズン」だ。
 雪山でやりたい放題の日々を過ごしている3人組はスキー場の何でも屋だが、一方では賭けスキーに興じたり、スキー場で当り屋を演じたりと人々に迷惑を掛け続けている。
 ある日、町の名物・雪の教会で挙式を挙げるため、一人の女性が訪れる。
 彼女はスキーができないため、何でも屋の一人がコーチをすることに・・・・・・。
 結論から言うとあまり面白くない。
 話がいかにもなテンプレートにあてはめたような話で、新鮮味がないのは別にOKとしよう。
 定番といえば定番だからだ。
 しかし、どんな話だろうが一番ダメなのは登場人物の描き方があまりにも深みがないため全く感情移入ができないことだ。
 さらに主人公達が過去に色々あって再生するのはいいとしても、あらゆる人に迷惑かけまくりで、スキーがしたいので人口雪崩れを起こすためのバズーカ(?)みたいなものを使うとか、そんな連中を笑って許せるか?
 ところが、地元の住民はそれを許しているのが不思議だ。
 正直、ここらへんも自分は許せないものがあって、辛いものがあった。
 こういうのって本人は至って真面目にやっているが結果的に大混乱というのが一番面白いんじゃないの?(ロジャー・ムーア時代の007はそうだった)
 見た目の派手さと見せたいところを先に用意して、それに対して逆算したような話で中身はスカスカ。
 「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が、海原から雪山にステージを変えて放つ、新しいタイプのエンターテイメントらしいが、それって売りになるとは思えないし、雪山だから「雪猿」って安直じゃない?
 出演は瑛太、田中麗奈(B77-W56-H82)、玉山鉄二、青木崇高、佐藤江梨子(B88-W58-H88)。
 「魍魎の匣」の時も思ったが田中麗奈の美しさはちょっと異常!
 ひょっとして彼女のピークか?
 一応、期待していたスキーアクションも思ったほどでなく、007シリーズから進化していないのが残念!
 結局、同じフジテレビ関係の映画でも昔の「私をスキーに連れてって」の方が遙かに面白いのもどうなのかな。

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2008年1月12日 (土)

「マリア」

Maria  キリストが生まれてからの映画は多いが、これはキリスト誕生までの母マリアと夫ヨセフの愛の物語という変わり種。
 キリストといえば、母マリアが処女懐妊で生まれたことになっていることは有名だが、そんな誰でも知ってそうな話をいかに描くかが物凄く興味があったので観にいった。
 処女懐妊の本当の理由とか、物凄い解釈で見せていくものだと思っていたが、そのまんまの見事な直球映画だった。
 何しろ妊娠理由も神のお告げでそうなったというひねりのなさで、あえて映画化するポイントはどこにあるのかさっぱりわからない。
 この映画の最大の見所は、自分が何もしてないのに勝手に妊娠してしまった妻を受け入れるヨゼフである。
 さすが、キリストの親父!
 っつうか「北の国から」で蛍の不倫相手の子供と知りながら自分の子供として育てる正吉みたいな男気を見せる。
 彼のあまりにも献身的な姿には男女問わず涙を誘うことは間違いなし。
 それとマリアがどんどん母親の顔になっていくのも良い。
 確かにキリスト生誕の話だが、男女が本当の夫婦になるまでを描いた話として観ると意外に面白い!
 だけど、ちょっと盛り上がりには欠けるし、それに気づくまで結構時間がいる。
 字幕の担当は戸田奈津子で、久しぶりに「~で」を見たよ。

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2008年1月11日 (金)

「その名にちなんで」

Sonona  結婚して旦那の転勤で知り合いのいない土地にいくのはよくある話だが、それが地球を半周して言葉も文かも違う国だったらどうしよう?
 この映画は結婚後にアメリカに渡ったインド人夫婦の話である。
 インドの映画というと昔は「007/オクトパシー」しか観たことないなあと思っていたら、あれは単に舞台になっているだけで、実際にインド映画を観たのは「ナトゥ踊るマハラジャ」以降で、一時インド映画ブームの時は結構観たんだけど、歌って踊っているのはいいんだけど、上映時間が長すぎるのに大した話がないので観にいくのをやめた。
 まあそれ以前にブームが終わってあまり公開されていないんだけどね。
 この映画は歌ったり踊ったりしていないし、上映時間も手頃だ。
 原作はピュリッツァー賞を受賞したジュンパ・ラヒリの処女長編らしいのだが、自分は未読。
 監督は「サラーム・ボンベイ!」「モンスーン・ウェディング」のミーラー・ナーイル。
 インド人の親子の話とはいえ、怒涛の劇的な話ではなく、どこの家にも発生しそうな家庭内に発生する事件を淡々と描いていく。
 当然、インドからアメリカに来たので文化の違い、それに伴うアイデンティティの問題もきちんと描かれている。
 特に夫婦がどこから見てもインド人なのに、子供たちはすっかりアメリカナイズされているところでうまく表現されていると思う。
 何しろインドでは当たり前の人力車を人が引く車に乗るのに抵抗があるというくらいだ。
 そんなすっかりアメリカ人の息子が、自分の名前の由来や、ある状況により両親を尊敬し、自己を発見していくところは泣かせる。

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2008年1月10日 (木)

「レディ・チャタレー」

Lc  猥褻裁判でお馴染みなので、中学生の頃にいそいそと図書館で借りて読んだのだが、思った以上にエロ描写はなく、これだったらフランス書院文庫やオヤジ系週刊紙の方が遥かに実用的だなと思っていた。
 あとチャタレー夫人やエマニエル夫人と聞くとエロく感じるのは、おそらく両作品にシルヴィア・クリステル主演で映画化されているからで、当時「エマニエル夫人」でエロの象徴となっていた彼女が出演している映画は、何でもエロく感じたもので、「エアポート80」に出演と聞いただけで、コンコルドの中で何かしてるんじゃないかと思った以上にバカ少年も多いはず。
 まあ確かにエマニエル夫人シリーズのどれだったかで、飛行機の中で盛り上がっていたエピソードがあったので、彼らを一概に責めることはできない。
 そんなわけで自分にとってはシルヴィア・クリステル主演の1982年版以来のリメイク(その他に制作されているかもしれないが未見)である。
 第32回セザール賞では最多の5部門を受賞しているらしい。
 お、すげえと思ったがセザール賞って何?
 映画はTV版のエヴァンゲリオンみたいに黒地に白字で文章が入って淡々と進んでいく。
 そのためちょっと退屈。
 上映時間も135分とちょっと長い。
 まあ、ここらへんは原作の厚さからやむおえないところか。
 肝心のエロは思った以上に少なく、ツジカオルコのエロネタみたいに声を張り上げているようなシーンはない。
 まあぶっちゃけ、夫人役の女優さんがあまり色っぷくないんだよね。
 どちあかというと上流階級の人々を描くことが中心になっている。
 監督はフランスの女流監督だそうで、男の目線とはちょっと違うみたいだ。
 どちらかというと上流階級の様子を中心に描かれている。
 まあこの手の古典は何度でも映画化されるので、次回に期待だ。

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2008年1月 9日 (水)

「Dr.ピノコの森の冒険」

Cut_06  「ふたりの黒い医者」の同時上映で7分程度の短編。
 本編が始まる前についている。
 話はピノコがブラック・ジャックにカバンを届けようと森に入ると、色々な動物がケガをしているのでピノコが直していくというもの。
 森の様子が「リボンの騎士」や「ジャングル大帝」を思わせるものがあってちょっと懐かしい。
 音楽もそういえば少し似ている。
 上映時間からわかる通り、昔のアメリカの短編アニメ映画を思わせるものがあるが、残念ながらそこまでのキレはなく、最後はユニコが出て来て終わりという、まあ手塚世界の自己完結モノで、声の出演者に手塚先生の娘が出ているらしく、それってやっぱ売りになるの?
 予告編で写楽が「僕も出るよ」とか言っていたが、ほんのちょっとしか出ていなくて、映画の中でも「これだけ?」と言っているのだが笑えないんだよなあ。

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2008年1月 8日 (火)

「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン 」

Pbaj  今はどうか知らないが、自分が中学・高校時代は一時麻疹にでもかかったように洋楽にどっぷりハマって、むさぼり聴いていた。
 その頃はもはや古典になりつつあったが、ビートルズも好きで、当時買った東芝EMIの「オールディーズ」と2枚組の「ロックンロールミュージック」は今でも自分の宝物だ。
 彼らの出ている映画だってできる限り観にいっている。
 当然ながら、ジョン・レノンと、彼を国外追放しようと企む米政府との闘いを描いたドキュメンタリーである「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」だって見逃すわけがない。
 実はジョンの歌を聴きにいく程度の軽い気持ちで観にいったのだが、ドキュメンタリー映画として真剣面白かった。
 歌で世界を変えたり平和にするという「マクロス」みたいな話をジョンがやろうとしていて、それに対してアメリカが脅威を覚えていたことに少し驚いた。
 この映画はジョン・レノンの映画でもあるが、アメリカののベトナム戦争や反戦運動の記録でもある。
 有名人という立場をフルに生かしてメディアを利用してくところが面白く、彼の平和への熱い想いや男気に感動した。
 内容に合わせてBGMとして使われる歌の意味を考えると、実は物凄く深い意味があることを認識!
 そりゃあ、確かにジョンの考えがゆるいところもあるが、やっていることは凄いと思うし、彼じゃないとできないことなのは言うまでもない。
 結局、昨今の音楽を使ったメッセージってこれが雛形なんだよな。

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2008年1月 7日 (月)

「魍魎の匣」

Mouryounohako  京極堂こと中禅寺秋彦が奇怪な難事件に挑む京極夏彦原作・京極堂シリーズの映画化第2弾。
 美少女連続殺人事件が世間を騒がせている1952年。
 元映画女優の娘の捜索を依頼された探偵・榎木津、不幸をハコに閉じ込める教団の謎に迫る作家・関口、巨大なハコ型建物の謎を追う刑事・木場。
 3つの事件に関係するハコに隠された謎を京極堂は解き明かせるか?
 1作目の「姑獲鳥の夏」が死ぬほどつまらなかったので不安だったのだが、あれに比べたら遥かに面白かったと思う。(しかし、1作目といい、どうして読めないようなタイトルばっかなの?)
 いやもちろん故・実相寺監督の独自のトーンは捨てがたいのだが、基本的に話が面白くないのでどうしようもない。
 今回は分厚い原作を読んでいるファンの人はどう考えているか知らないが、自分は原作は未読。
 つうか、あんなに長い小説は入院でもしないと無理(泣)
 だからこそ、気楽に4人のかけあいとかを面白く見ることができた。
 ただ話展開は異常に早いのでじっくり謎解きを楽しみたい人には不向きかもしれない。
 出演は、主人公の京極堂こと中禅寺秋彦役に堤真一、榎木津役に阿部寛、京極堂の妹・敦子役に田中麗奈(B77-W56-H82)は、「姑獲鳥の夏」と同じキャストなのだが、関口役は椎名桔平に交代。
 田中麗奈はどういうわけか、この映画では異常にかわいく、今までの中ではおそらく最強!
 榎木津に娘の捜索依頼をする元女優を黒木瞳(B80-W58-H85)が演じているのだが、すっかり年取ったなあと思う。
 というか、個人的には、彼女がお得意とする清楚で高貴な美人という役もちょっと作りすぎの感じがしてならない。
 監督は原田眞人。
 ちょっと上映時間が長いのでダレてしまうので、もう少し短くしてもらえるいいのだが、原作の量から考えると、上映時間というより演出の問題か?

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2008年1月 6日 (日)

「劇場版BLEACH -ブリーチ- The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」

Bleach2  ソウル・ソサエティにて運搬中の秘宝・王印が何者かに強奪され、その際、警護にあたっていた十番隊隊長・日番谷冬獅郎も行方不明になってしまう。
 数日後、傷ついた日番谷を黒崎一護が発見!
 しかし、何も語らない日番谷に護廷十三隊は不振を感じ、一方謎の二人組も彼を襲ってきた・・・・・・。
 劇場版第2弾は日番谷冬獅郎を中心とし、強奪された秘宝と共に消えた日番谷の謎、彼の斬魄刀・氷輪丸の過去を描いている。
 チラシや予告でお馴染み「日番谷冬獅郎を処刑せよ」とあるが、実際に彼が処刑されるかどうかはちょっと想像してみればわかると思う。
 それよりも、今回は主要キャラクター総出演の大ファン大会の映画といっても良いだろう。
 自分の行った劇場はファンっぽい女子高生が時々歓声を上げていたが、まあ許容範囲で、携帯電話で話されるよりはマシである。
 新キャラクター・草冠宗次郎も一部マニアには人気が出そう。
 話は思った以上に面白くて、アクションも迫力があったし、日番谷冬獅郎と草冠宗次郎の因縁も面白い!(二人にとっては迷惑な話だが・・・・・・)
 細かい設定はまるで説明されていないが、基本的にファンのための映画なので、予備知識なしで観にきていることが間違い。
 ラストに2007年11月に亡くなった高橋資祐氏への追悼メッセージが出た。
 エンドロール後もコナンのように少し話があるので見逃さないように!(それ程重要でもないが)

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2008年1月 5日 (土)

「カンナさん大成功です!」

Kanna  鈴木由美子の同名マンガを韓国で映画化して大ヒットしたらしい。。
 肥満のヒロインが全身整形でスリムな美女に変身するという話で、正直、日本でドラマ化するかと思いきや、韓国で映画化したのはちょっと意外!
 まあ整形に対して比較的抵抗のない韓国だからこそ、現実味のある話かもしれない。
 これが日本で高須クリニック提供だったら、生々しすぎるかもしれないし、せいぜいエステまでが限界だろう。
 自分は美容整形賛成派で、そりゃあ確かに天然美人の方がいいに決まっているが、容姿が悪いと人生相当損をする。
 ちょっとイジるだけで人生が良くなるならそれはありだと思う。
 この映画は思った以上に韓国映画というのを前面に出していない。
 まあ、昨今の韓国ブームの沈滞化と韓国映画=ベタというイメージで拒否反応を起こす人も多いので、これは正解かもしれない。
 ちなみに自分の行った劇場は自分を含めて5人くらいで、大成功です!とは言えないようだ。
 この映画は韓国映画にしえは久しぶりに面白い!
 そりゃあベタといえばベタなんだけど、許容範囲だし、テンポよく見せていくのが良い。
 整形マンセーでもなく、拒否でもなく判断は人に任せている。
 要は気持ちの持ち方次第で、別に完全整形だからといって、死んだことにして新しい人生を送るというまるでハングマンのようにならなくてもいいということだ。
 自分が一番笑ったのは車をぶつけられた男の頭から血が出るところで、あまりにも絶妙なタイミングだったので声を出して笑ってしまった。
 主演はモデル出身のキム・アジュン。
 う~ん、この人は本当に美人だけど、整形してるんだろうなあ。
 個人的には鈴木由美子の漫画は「オマタかおる」が一番好きなんだけど、今だったらCGでオマタくんの設定なんか楽勝じゃない?

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2008年1月 4日 (金)

「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター」

Avp2  エイリアンといえば、各作品ごとに監督が替わり、独自の面白さを出していていて、十分ピンでもいける素材なのだが、どういわけかプレデターとのカップリングになってしまった。
 まるでピンでデヴューしたのにモーニング娘。に組みこまれた藤本美貴(B83-W59-H83)のような状態だ。
 自分としては、ネタかもしれないが、エイエイアンがバッファローに宿主にして群れでやってくるとか、蚊を宿主にして大量発生するという企画が昔あったらしいので、その話が観たかった。
 今回は、アメリカの片田舎を舞台に、プレデターに寄生した新種のエイリアンと、エイリアンたちを殲滅すべく生まれたニュー・プレデターが、住民も巻き込みながら壮絶な戦いを展開していくという話なのだが、困ってしまうくらい面白くない。
 というのは、観客は映画の中の登場人物煮に感情移入してエイリアンズやプレデターに巻き込まれる怖さを感じなくてはならないのだが、この映画は主要な登場人物がバシバシと殺されていくので、誰にも感情移入をすることもなく、当然エイリアンズを倒しにくるプレデターにも感情移入するわけにもいかず、居心地の悪いまま映画は終わってしまうのである。
 一応、歴代エイリアンを思わせるシーンや最後のサプライズなどファンサーヴィスはあるのだが、それだけなのである。
 あと、画面が暗すぎて何をしているかがさっぱりわからないのも致命的。
 結局、この映画で一番面白かったのは予告編なんだろうなあ。

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